私(ロクハン)が、
何度も、何度も、書いていることだが。

日本では、明治維新(江戸時代からも)以来の
「男尊女卑」が、根強く残っているのです。

結婚したら「亭主関白」が当たり前。

「男が台所に立つなんて恥さらしだ」

「育児は妻がやるもの」

という考え方が根強く
残っているのです。

「レディファースト」が日本に浸透していないため、

「男性が女性を大切にする」
という考えが無いのです。

ヨーロッパや特に北欧のフィンランドやスウェーデンでは、

共働きが当たり前で、
専業主婦は4%しかないそうです。

仕事が早く終わった方が、子どもを保育園へ迎えに行く。

遅く帰って来る妻のために、夫が夕食を作る。

家の掃除も夫がやる。

子どものめんどうを夫が見る。

それが当たり前なのです。


そんな、北欧と同じ夫婦の形態を描いたドラマがあります。

それは、1970年~1971年に
東京12チャンネル(現 テレビ東京)で放送された、

麻田ルミ主演の
「おさな妻」です。

母(森光子)と2人暮らしの16歳の高校2年生の
玲子(麻田ルミ)は、

突然、母を病気で亡くし、1人ぼっちになってしまう。

そこへ、
先妻を病気で亡くし、
4歳の娘まゆみ(押田美香)と、2人暮らしをしていた吉川誠一(井上孝雄)と、
玲子は出逢う。

やがて玲子と誠一は結婚。

玲子は、
主婦 母親 高校生の3役をこなさなければいけなくなり、多忙を極める。

玲子の失敗しながらも
健気に頑張る姿を描いた、
学園ドラマ、ホームドラマになっています。

このドラマ、清純路線で描かれていて、

非常にまじめなドラマで、
「結婚とは何か」を
まじめに描いているドラマです。


結婚直後の玲子のセリフ。
玲子「私、やります。
大丈夫です。どんなに
苦しくても私自身が選んだ道ですから」


結婚に関する玲子のセリフで、

玲子「結婚は2人で築くものでしょ」

玲子「結婚って、2人の人間が本当に信じ合うことでしょ」

玲子たちの吉川家のアパートの隣に住んでいる
片岡治(工藤堅太郎)が、
由美子(日吉ミミ)と、
もうすぐ結婚する。

(歌手の日吉ミミさんが、このドラマに出ているのです)

(ちなみに、小柳ルミ子さん、松坂慶子さんも、
玲子の同級生役でゲスト出演しています)

そこで片岡治のセリフ

治「家庭というものは、未完成の2人が、力を合わせて完成させて行くものでしょ」


吉川誠一は、玲子に非常に優しいのです。

誠一は、多忙を極める
玲子のために、
洗濯もやり、掃除もやります。

誠一は、玲子に代わって、
「今日は、僕が夕食を作ろう」
と言います。


誠一のセリフ

誠一「奥さんにだって、お母さんにだって、そう簡単になれるもんじゃない。
『稼ぎは時をもってせよ』って言うだろ。

君はね、素晴らしい奥さんだし、素晴らしいお母さんだよ」


誠一「ごめんよ。今の君に、そんな重荷を押し付けているのかと思うと、ほんと可哀想になる」


誠一「ごめんね。僕が悪かったよ。もう何もしないから。
だけどね、僕は君が体でも壊しゃしないかって?、それが心配なんだよ」


誠一「勉強もしなくちゃならないし、家のことも大変だ。
だから、もう世間の言うことなんか気にしないで、
僕たち3人だけの生活をしていけばいいんだよ。

なあ、玲子、これからは家のこと、僕が少し手伝うよ。

そして2人で助け合っていきゃいいんだ」


誠一「なあ玲子、これからは家のことの半分くらいは、僕がやろうじゃないか」

玲子「いいんです。私」

誠一「よかないよ。君に病気にでもなられたら、それこそ「ごめなさい」じゃ済まないぞ」


誠一「しかしな、玲子。だからって、家庭の犠牲になっちゃダメだぞ。

玲子は若いんだから。
若いってことは、青春を謳歌する資格があるってわけだ。

ま、大変だろうけど、
主婦と高校生をうまく
使い分けて、僕やまゆみに遠慮なんかしないで思いっきり……」


誠一「なあ玲子。やっぱりお前、大学へ行った方がいいんじゃないか」

玲子「大学へ?」

誠一「うん。いや、別に大学じゃなくたっていいんだけどね。

高校を出て、このまま
家庭の中へ閉じこもってしまうってことは、どうだろう。

いや、つまりさ、君って人間の可能性をもっと試してみるべきじゃないだろうか。

いや実はね。今日、いろんな若い人たちに会って、正直、圧倒されたよ。

自分の可能性を試すってことに、彼らは青春を懸けているって言ってもいいくらいなんだな。

君だって同じ年頃なんだから、そういう欲求があっても当然だと思うんだよ。

なあ、玲子。僕やまゆみに遠慮することなんてないんだから、

やりたいと思うことは、どんどんやってもいいんだぞ」


このドラマは、
玲子の年は若いが、
理想の夫婦を描いたドラマだと思うのです。

こんなに妻に優しい夫は、
普通、日本にはいないですよ。

だから、このドラマは、画期的なドラマだと思うのです。

同じ時期に放送された
TBSの岡崎友紀主演の
「おくさまは18歳」は、
大ヒットしましたが、

「おくさまは18歳」は、ただのコメディです。

明るいコメディのドラマの方がヒットするかもしれませんが、コメディだから中身は無いです。

その点、東京12チャンネルの「おさな妻」は、
中身のあるドラマです。


しかし、現実の日本では、こんな吉川誠一みたいな優しい夫は、いないです。

あびる優さんが言っている、
意識改革と言っても、

日本古来の「男尊女卑」の風習が残っている限り、

日本の女性は苦労を続けるでしょう。


日本女性の「控え目」というのは、欧米男性にとって魅力だそうだが、

この「控え目」が、日本の女性が苦労する原因になっているのです。

日本は、女性に優しくない国です。



●Yahoo!ニュース
●あびる優 家事育児への不満爆発 ネット上で反響

デイリースポーツ
 [5/19 00:04]

才賀紀左衛門、あびる優夫妻

タレント・あびる優が
18日、自身のインスタグラムを投稿し、

家事や育児への不満を爆発させた。

また、
「家事育児は女性がやって当たり前」という

認識がまだまだ強い日本社会の意識改革を訴えた。

ネット上には共感の声も寄せられている。

あびるは2014年9月に格闘家の才賀紀左衛門と結婚。

15年5月6日に第1子長女を出産している。

この日はインスタに、才賀が長女を風呂に入れている動画とともに

長文のメッセージを投稿した。

「我が家は基本的に家事育児全般は私担当。

娘はかわいいけど、やっぱり
『なんで私だけ、、
自由に眠れない、
自由に外出できない、
常に家事育児と奮闘しなくちゃいけないの、
1人の時間がないの』

って、心身の不満が爆発寸前もしくは爆発する時があります」

と告白。

「寝ても寝ても24時間眠い些細な事でイライラモヤモヤしてしまう、

なぜか憂鬱な悲しいキモチになってしまう」

こともあると明かした。

「男性はお仕事やお付き合いを理由に何かと自由に、

それも時間無制限で、外に出る機会も多く、

それを羨ましくさえ思う私。

また社会もそれが普通でしょ?的な見解を示してる事も多くて」

と不満をつづった。

「各家庭や個人の意見は様々」と断った上で、

あびるはさらに社会への理解、意識改革を求める。

「『女性が家事育児をして当たり前・女性は黙って家を守ってろ』みたいな、

そういった世の中の男性や社会の考えが

少しずつ変わってくれたらいいなぁと思う」

「夫婦2人の大切な子供だから、パパが育児するのも当たり前。

家族の大切なおうちだから、家事も家族でシェアしながらやるのが当たり前がいいと思う!!

ましてや共働きの夫婦なら尚更ね」。

この日は才賀が朝から娘と遊んだり、風呂に入ったり、ご飯を食べさせたりしてくれたことそうで、夫の育児協力に感謝。

「パパ達、家事育児の協力はもちろん、もっともっとママに自由時間を与えてあげて下さい」

と訴えた。

この投稿は大反響。

コメント欄には
「わー、ほんとその通りです!」
「ホントそう思うー」
「わかりますー!ほんとよくわかる!」
「いいね100回したいぐらいです。すっごく共感」

などと、共感する声が多数寄せられている。