最近読んだ本 | It's a small WORLD!

最近読んだ本

本を読むペースは人より遅いので、自分が思っているほど読んだ本リストが増えていきません。


が、スーダンに来て読んだ本の中で面白かったもの、再び読みたいものについてご紹介します。



本Emma's War


It’s a small WORLD!


SPLA(スーダン南部の解放軍)コマンダーと結婚したイギリス人女性の話。

Riek Macharという軍人とEmmaのロマンスではあるんだけれど、かなりスーダン南部の紛争の経過や

南部の民族について詳細に記されていて、スーダン南部のアッパーナイル州に事業を持つ私としては

とても勉強になりました。


そうなんです、事業地のナシールが恋の舞台。

先日治安が悪化したナシールのKetbekという地域に、まさに2人の愛の巣があったようです。

正直、2人のロマンスには関心はありませんが、スーダンにいる間に読まなくちゃと思って。

(当然コマンダーには第一夫人が存在し、一夫多妻だった訳で、やはり男性はずるいなぁと思ってしまう…)


Emmaは芸術を専攻していたけれどもともと冒険家でふとしたことをきっかけに足を踏み入れたスーダンに

すっかりはまりこんでしまう。そしてNGO職員として人道支援活動をしていく中、コマンダーRiekに出会う。

援助関係者と軍人の恋愛。紛争のどちら側にもつくべきでは援助関係者が軍人と親しくなるのは、

タブー。決して簡単ではなかったであろう2人の関係構築が興味深いです。


スタッフの1人に、そのRiek Macharの遠い親戚もいたりするので、それもまた面白さに拍車をかけたのです。
ちなみにRiekはスーダン南部の現副大統領。


本Flowing like a river


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一番最近に読んだ本。↓のアルケミストの著者でもあるポールコエーリョの作品。

短編エッセイ集。ポールコエーリョはブラジル人。

キリスト教や聖書に言及した章もあるけれど、Lessonとして心に刻みたい話やフレーズがある。

1人で、ゆっくり自分を振り返りたい時に、すーっと心に入ってくる優しい文章でした。


その中で好きなフレーズたち。


Even when a friend does something you do not like, he continues to be your friend.


Any action committed in anger is an action doomed failure.


The optimist and the pessimist both die in the end, but each lives his life in a completely different way.


Each human being was given two possibilities: power and contemplation.


本アルケミスト


   It’s a small WORLD!


大学時代の大好きな友人に、イギリス(あれ?アメリカだったかも)に行く前にプレゼントされたもの。

とても読みやすいけど、哲学書。

自分が何に向かっているのか、ふと立ち止まって考えさせてくれる深い一冊。


彼の本はやはり哲学的で、毎回読むたびにす個ずつ解釈が変わってきたりして、

そのときの心の状態に反応するんだ。



本A Thousand Splendid Sun


It’s a small WORLD!

映画化されたKite Runnerの小説と同じ著者。

アフガニスタンに生まれた女性の生涯について書かれた一冊。

徐々に伝統文化や社会は緩くなっているとはいえ、今でもアフガン女性は結婚や離婚、子育てに関して

自分の意思を表現することに多くの制約があるんだろうと思う。


対等なパートナーとして夫と家庭を築くことが難しいアフガン女性の置かれた立場に、言葉を失います。


大学院の同級生に、今も独身で女性の権利訴え続けるアフガン人女性がいます。

彼女は、何度か家族が嫌がらせにあったこともあり、自らリスクを背負っているけど、

そんなアフガン女性もいることを思うと、少しずつ社会は変化していくのだろうなとも感じます。




2009年下半期、頑張ってリストを増やしていこうと思います本