ネパール・ニュース3
ネパールの制憲議会選挙まで1ヶ月。
1週間前のことになりますが、大きな動きがありました。
ストライキを続けていたテライ地域のマデシ族政党が政府(主要7党)と8項目合意を結びました。
当初は6項目要求を挙げていたテライの政党は合意に達する直前に要求を追加し、合意によって以下の項目が約束されました。
1.連邦制度の導入(自治権を念頭に置いている)
2.テライの自治権拡大運動の中で命を落とした人々の殉教者としての地位認定
3.第2項の遺族に対する政府による医療費及び補償の提供
4.警察や軍を含む政府機関におけるマデシ族やマイノリティの雇用の確保、憲法への明文化
5.テライの武装グループとの交渉を継続すること
6.制憲議会におけるマデシ族の割り当てを20→30%とすること
7.2007年にマデシ政党との間で結ばれた23項目の実施
8.人口に見合ったマデシ族及びマイノリティの国軍への雇用
合意を受け、選挙管理委員会は期限の切れている候補者の提出を特別に認め、
マデシ族のメジャーな政党(NSP、MPRF、TMDP)が選挙への参加を表明し候補者を提出しました。
依然としてテライの武装グループは治安を脅かしており、ネパール議会政党(NC)の候補者の家に爆弾を仕掛けたり、NCの党員の1人を殺害するなど違法行為を繰り返していますが、2週間も続いたテライ地域のストライキが終わり、ネパールにおける主要な政党(マオイスト、親国王派、マデシ族)が選挙に参加することになったので、1つ不安要素が消えたといっても良いと思います。
さて、ネパールを担当しているため、スタッフの付き添いでネパールに行くことになりました!
初ネパール!アフガニスタンの大統領選挙の際には残念ながら自宅待機で民衆の興奮っぷりを肌で感じることができなかったので、ネパールでは選挙の様子を自分の目で見てきたいと思います。