不都合な真実(06・米) | no movie no life

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・・・映画を見て思ったことをツラツラと。ネタバレです。

かなり昔に書いたのも。

パスカルが「クレオパトラの鼻がもう少し短ければ、世界の顔は変わっていただろう」と言うならば、「あのとき、アル・ゴアがジョージ・ブッシュに代わり米大統領になっていたなら、世界はもっと変わっていただろう」と私は言いたい。


不都合な真実(An Inconvenient Truth)。人間は、自分に不都合なことがあると盲目になる。
「無知が怖いのではない。知らないふりをすることが怖いのだ。」


地球温暖化(グローバルウォーミング)の問題に真摯に取り組んできたアル・ゴア元副大統領。彼は学生時代からこの分野を学び、専門的な知識もあった。大学教授や科学者からの正確なデータに基いて、彼はこの問題の危機をアメリカ国民に、世界に発信する。その説明は、きわめてわかりやすく、論理的だ。


「危機感」。息子が事故で死にかけたとき、彼は息子の存在がなくなってしまうかもしれないと言う気持ちに常に襲われていた。息子は無事回復に向かったが、それ以降、優先順位、価値観が変わったと語る。
人間は、失ってからでないと、または危機に瀕しないと、気づかないのか?


問題はテロ対策だけではないと断言するゴア氏。
環境問題と経済政策を天秤にかけ、経済政策を優先するアメリカ合衆国。温室効果ガスの削減等を定めた京都議定書には調印もしていない。


彼は世界各国に赴き、講演のなかでこの問題を訴えている。もちろん、これは地球規模で解決しなければならないものだから。


・・・しかし、彼の中には、アメリカ合衆国がリーダーシップを取らない、逃げ腰であることに怒りがある。良くも悪くも、世界のリーダーたる「ステイツ」としてのプライドを非常に感じる。



もう、目をつむるのはやめよう。目を見開こうではないか。真実を、直視しようじゃないか。
人類は、自ら蒔いた種を刈り取らなくてはならない。
例え自分が蒔いた種ではなくとも、過去の人間が蒔いた種を。
それが人間としての責任。
ただの環境問題の映画じゃない。

人類の愚かさそのものだ。

戦争、紛争、差別、「あった」のに「なかった」という歴史の改ざん。
それは、米国だけではない。今の日本もまさしくあてはまるのだ・・・。


これらはまさに、「モラルの問題」なのである。



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