犬神家の一族(06・日) | no movie no life

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・・・映画を見て思ったことをツラツラと。ネタバレです。

かなり昔に書いたのも。

金田一耕助を演じる石坂浩二が走っている姿を見て、「がんばれ!」とエールを送りたくなりました・・・やっぱり金田一は走らないとね~。


実は横溝正史は好きで、大学時代に結構読みました。
当時親から「そんな一族のドロドロしたのなんて、どこが面白いんだ」と言われましたね~。
京極堂シリーズも好んで読むんで、多分そういう系統がただ好きなんだと思います。
でも・・・ドロドロした愛憎劇って、結構みんなひきつけられる所あるんじゃないでしょうか。
「大奥」や「チャングム」、昼の連ドラなんかも同じ気がしますね~「チャングム」以外は観てないけど。


さて、このお話、内容や前作を知っている人が観に行くパターンが多いのではないでしょうか。
だから、この市川昆監督が、そういう「観衆」に対して、どんなモノを見せてくれるのか・・・
セルフ・リメイク。見所としてはそこだと思いました。


しかしですね。
確かに豪華キャストで、大作だとは思うんですが、なんだか今までの枠を超えてないような気がしました。新鮮さがないと言うか。


役者陣に関しては、さすがに松・竹・梅を演じた3女優は貫禄あったと思うんですが、その子どもたちや旦那たちが希薄な感じがします。特にスケタケ、スケトモは珠世(松嶋菜々子)を巡るもっと人間のイヤな部分を出しての絡みが少なかったと思うんです。旦那たちはただいるだけ。「一族」のドロドロの因縁のはずが、それほど感じられない。


あとは・・・やっぱりロケーションやセットが現代でも通じちゃう気がするんですね。「復員者」がいなかったら昭和22年と言うことを忘れそうな感じ。もっと戦後の陰鬱とした空気感があってよかったと思います。「犬神御殿」も素晴らしくカラッと見えちゃうんでした。


スケキヨの頭巾やマスク、青沼静馬の顔はさすがに異様さが際立ってましたね~。この異様さがなければやはり「犬神家」じゃないですから。スケキヨと静馬の二役を演じ分けた尾上菊乃助はなかなかうまいですね。


ということで・・・今回は辛口ですが改めて「リメイク」の難しさを感じさせられました。


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