レッド・ドラゴン(02・米) | no movie no life

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・・・映画を見て思ったことをツラツラと。ネタバレです。

かなり昔に書いたのも。

異常心理学の権威ハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)を逮捕したFBI捜査官グレアム(エドワード・ノートン)は、FBIを引退し、隠遁生活を送っていた。
しかし、連続一家惨殺事件に頭をいためたFBIは彼に協力を求める。
しぶしぶ応じたグレアムだったが、捜査に行きづまり、ついにレクター博士に面会に行くことになる・・・


おなじみ「羊たちの沈黙」シリーズで、本作はその「エピソード1」にあたる。

今回は、イギリスの詩人にして画家であるウイリアム・ブレイクの作品が大きな鍵を握っている。
幼い頃から虐待を繰り返し受けた不幸な男「D」は、ウイリアム・ブレイクの描いた「レッド・ドラゴン」に囚われてしまう。
偉大な神になろうとした男。しかし、ある女性に心を動かされたDの心は揺れる。
人間の部分と悪の部分との葛藤に悩んだDは、ついに「どちらか」になる・・・

ジキル・ハイドのような展開ですね。
「狂人」の心理は「狂人」しかわからない。
想像力豊かなグレアム元捜査官であったが、とうとうレクター博士に助けを求める。

今回わかったことですが、
レクター博士は何により「美食家」であり、
それは人間であってもかまわないということですね。
そもそもの原因は、それに尽きるんじゃないかと。

笑えたのは、協力を求めるグレアムに、見返りとして「ディナー」を要求。
なんと、刑務所の中に、ちゃんと一流コックを呼んでその場で料理させてるんだよ?
ワインを回しながら監視カメラに「乾杯!」と叫ぶ博士を見てると、
やっぱりこのあくなき食への欲求のために
博士は罪を犯したんじゃないかと思いました。

そして、グレアムにしても自作で登場するクラリスにしても、こうと見込んだ人間を「好き」になる。
しかしその愛情表現は特殊で、「殺したくなるほどアイラブユー」なのだ。
好きになられた方は、これほど恐ろしいことはないけどね。