舞台『黒蜥蜴』

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日生劇場にて鑑賞。

 

原作は江戸川乱歩。
脚本は三島由紀夫。
演出はデヴィッド・ルヴォー。

出演は、中谷美紀、井上芳雄、相楽樹、朝海ひかる、たかお鷹、成河、他。

 

江戸川乱歩の小説を三島由紀夫が戯曲化した有名なこの作品。
個人的には美輪明宏さんが何度となく手がけてこられたものというイメージが強いんですが、実際に観たのは今回が初めてでした。

 

見事なくらいに良い具合に江戸川乱歩の世界でした。
控えめに言ってもやや古めかしい言い回しの台詞は、乱歩の小説を読んでいるかのような気分にさせてくれましたし、中谷さんの黒蜥蜴が醸し出す妖艶な雰囲気やその手下のダンサー2人が漂わせる得も言われぬエロスなどが如何にも乱歩っぽい世界を作り出していました。

黒蜥蜴も明智小五郎もお互いに恋愛感情を抱いているんですが、特に黒蜥蜴の思いが激しく表現されていて、何と言いますか観ていて可哀想にすら思えました。
この辺りは三島由紀夫の戯曲の見事なところでしょうかね。

 

乱歩の世界観を見事に構築していた演出も素晴らしかったです。
舞台のセット自体は大掛かりなんですが、あまりそれを感じさせず、クルクルと動き回る扉といったような比較的シンプルなアイテムのみで、場面転換が見事に表現されていました。

 

中谷さんは久しぶりだなと思ったら2年ぶりの舞台だそうで。
様々な素敵な衣装で身を包んだ姿は息を飲むほどの美しさでしたが、恐ろしくなるくらいのボリュームの台詞も澱みなく完璧で情感たっぷり。
過去2度の『猟銃』の時にも思いましたが、あれほどの量の台詞が完璧って改めて凄いなと感心させられました。

 

明智小五郎を演じたのは井上さんでしたが、彼のストレート・プレイは初めて観たのですが、これがまた素晴らしかった。
ファンとしては歌がないのは物足りないのでは?なんて最初は思っていたんですが、そんなことはまったくありませんでした。

 

脇を固める演者さんたちもいずれも好演でしたが、特に青い亀を演じた朝海さんが良く、地味めなものの印象深い存在でした。

 

 

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