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四国は香川県にて、
株式会社モーターサイクルファクトリーWit
という会社を設立し、バイクの修理やメンテナンス、カスタムなど
を主に生業としております。

当ブログをお読み頂き、
それが皆様がお乗りのバイクや車を楽しむヒントになれば幸いです。

エンジンのアイドリング状態での暖機、

長くやり過ぎていないですか?


こんばんは星
香川県のカワサキのバイク屋
KSPsakaide スタッフのmasaです👍

実は、
バイクのエンジンオイルの油圧はとても低く、

ZX-25Rだと、

油温90℃の時にエンジン回転数4000回転で115kpaほど、

高回転型のエンジンですので、このくらいだと思いますし、

各部のクリアランスを見る限り、
あ~なるほどね~と言った感じです。

この辺りはエンジンの機構などに興味が出てくると面白いと思いますよウインク


今回の話は、その油圧に絞って進めて行きます。


だから、なに~?

と言われればそれまでなんですが、

まぁ、ちょっと聞いていってくださいなパー

先ず、
エンジンオイルの油圧は、
エンジンの上側(外側)に行くほど低くなります。

オイルの経路を見てもらえばなんとなく解るかと思いますが、


内燃機関の部分と、ミッションが同じケース内に納まる形のバイクのエンジンの場合、

オイルポンプで吸い上げられ、圧送されるオイルは先ずクランクシャフト周りとミッションの方へ送られ、

クランクシャフト周りのオイル経路を通って
エンジンの上側、カムシャフト周りへと送られる仕組み。

通常の走行状態であれば、エンジン回転数が上がっているので、それにともないオイルポンプも回され、しっかりと各部にオイルは送られている状態になっています。


ですが、
通常のアイドリング回転数の1500回転付近ではどうなっているか?

というと、
エンジンの上方、カムシャフト周りへのオイル供給量は少々頼りない状態に陥ります。

もちろん、
冷間時からエンジンを始動させて直ぐは、オイルも温まっていないのと、

冷間時補正制御が働き、エンジン回転数は少々高めですので、カムシャフト周りの油圧もある程度確保されています。

そこから、
水温も上がり、エンジン回転数が安定してくると冷間時の補正も徐々に解除され、アイドリング回転数が下がって行きます。

それにともない、油圧も下がり、カムシャフト周りのオイル供給量も減少方向になってくる。

という仕組み。

そのままアイドリング回転数で温め続けてしっかりとエンジンの完全暖機を繰り返しているとどうなって来るか?

なんとな~く、想像出来ますよね?

エンジンを温める為の暖機はとても重要な事ですが、

温めるための運転、

暖機運転を行うほうがエンジンには良い

と、僕は思います。



それでは今日はこの辺りで👋



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