2024年は、数々の国で大統領選挙が行われる。

 

1月度は、先日13日。日本とも親交の深い台湾で、大統領選挙が行われた。現職蔡英文氏率いる与党・民主進歩党の候補者、頼清徳氏が当選。民主進歩党が続投する形となった。

民主進歩党は、対中強固派路線を主とする党であるが、中国との関係を、「現状維持」と主張し続けてきた蔡英文氏。しかし、今回当選した頼氏は、過去に「完全独立」主張をしていたこともあり、今後の動きに非常に注目すべきである。

中国が民主化になることを夢見て、莫大な投資をしてきた欧米。日本も欧米と足並みを揃えて多大な投資してきたが、民主化になるどろこか、さらに共産党の威力を強めて、軍事力も増強。弱体化しつつあるアメリカを抜きつつあるといわれる中国は、今後どのような形ででてくるのか、経済が弱体化してきつつあるといわれているが、ここはまだ見通しがわからないというのが現状である。

何とか民主化を守りたい台湾。ハーバード大学卒の元医者で、頼新大統領がどのように政策をたてていくのか、台湾の未来を大きく左右することになる。

 

 

3月には、ロシアでも大統領選挙が行われる。もちろん現職のプーチン大統領は、出馬・続投を表明している。

2022年2月24日にウクライナ侵攻を始めたロシア。

プーチンの「身勝手な」領土思想からウクライナを侵攻。その民主主義を無視したやり方は、欧米との冷戦状態にまで拡大。莫大な投資をしてきた欧米諸国は、数々の経済制裁を課し、グローバル企業もロシアから次々と撤退していった。わが国日本も北方領土問題より、和平を求める事柄、ロシアに莫大な投資をしてきたが、欧米と足並みを揃えることにより経済制裁を課した。

経済制裁をすることにより、ロシアの経済の弱体を見込まれて、侵略を弱めるとみていたアメリカ率いるNATO(北大西洋条約機構)だか、未だ侵略を弱める姿勢をみせず、お友達国家中国・インド経由から欧米のものが手にいれることができる為、経済や物の出入りが軟弱するどころか、何の影響も受けてないご様子である。

侵攻当時、民主化を求めて国を離れていったロシア人が多数いたことが報道されていたが、現在では、ウクライナ側が抗戦する報道が多く、ロシア人のプーチンへの支持がどうなっているのかなかなか聞こえてこない。

プーチンが今回当選すれば、大統領職を5期務めることになる。しかし、反ウクライナ侵攻を掲げるナデシディン氏が、1月31日に10万人以上の署名を集めたとして大統領選の立候補を試みる動きも出てきていいる。

ソビエト連邦崩壊以降、民主主義的な社会構造を取られていたように「見えた」ロシアであったが、選挙体制や観光ビザなどには、まだまた民主化とはいえない体制もとっていたこともあきらかであった。実際、民主化になって以降、新体制に快く思ってなかった国民がいることも現実である。

ソビエト連邦時代に育った人と、ロシア連邦しか知らない若者世代。まったく異なった思想が共存するこの国が、どのような結果を生み出すのか、それとも停戦にはいるのか、この選挙は注目すべき点である。

 

 

そして、わが国どころか世界に影響を与えるとされるアメリカ大統領選挙。

4年に1回11月に行われているアメリカの大統領選挙は、4年前2020年と同じ構図を見せている。

2大政党である、民主党より続投するバイデン現大統領と、共和党より圧倒的な支持率を保持するトランプ前大統領。

共和党に限っては、今のところ党内より、ニッキー・ヘイリー前米国連大使が出馬表明をしており、まだトランプ前大統領が決定というわけではないが、支持率の高さから、おそらくトランプ前大統領が共和党候補に決定するとみられている。

この大統領選で難色をみせているのにはさまざまな視点からみられる。

 

まず81歳の高齢というバイデン大統領。積み重ねられた難題は多い。コロナ以降の国内情勢のさらなる悪化と分断、ロシアによるウルライナ侵攻への支援疲れ、イスラエル・ハマスのよる戦争よりさらに憎悪が増してきた反イスラム主義と反ユダヤ主義、先日の自国の兵士3人が殺害されたことから報復としてシリア・イラク内に置かれるイランの軍事組織施設の空爆行為、世界情勢もが悪化が加速している。国内での景気や雇用問題、国境問題などで、支持率は低下していく一方、息子の脱税問題や、副大統領時代に息子のビジネスの加担した疑惑など、さまざまな負の要因になることが報道されている。

一方トランプ前大統領が優位かといえば決して優位ではない。2021年1月に起こった「国会議事堂襲撃事件」への加担疑惑、セクハラ問題を含む自身の4度の起訴問題、共和党支持者からは人気はあるものの、民主党支持者にとっては、決して返り咲きしてほしくないに違いない。

民主・共和の2大政党に絶望を抱く国民は、2大政党を離れ、無所属派を支持してきているという流れも目立ってきた。

分断が進行化するアメリカ社会は、大統領選挙と重ね合わせて市民戦争をしているようにも見える。

アメリカの大統領選の結果が、世界を揺るがすことは目に見えている。

SNSが普及が著しく早く、情報の広まりの止まりを知らない現在社会。

世界は、そして我が国日本はどうなっていくのか。

まさに激動な時代を過ごす現代人は、この先どのような未来を過ごすころとになるのか。

 

それは、誰にもわからない。