陸上水槽で光と水温をコントロールして強制的に成熟させたコンブ
それを親にして生産したコンブ種苗が
明日沖へ出て行きます
コンブの種糸は塩ビパイプに300m巻かれていますので
それを1mに切って
予約mにあわせて数え
明日に備えます
少し前まではワカメ種苗を本養成してからコンブ種苗という流れでしたが
最近逆転してコンブ種苗が先になることが多いです
まだまだ沖の水温は高いので、暖流系の生き物であるワカメの方が先
みたいに思えるんですけど
なぜかコンブの方が強いです
水温が高かったり、栄養分がほとんどない過酷な環境下でも粘り強く生き延びる
同じタイミングでワカメの種苗とコンブの種苗を沖に出すと・・・
ワカメ種苗が芽落ちしてコンブ種苗は大丈夫ということはよくありますが
その逆はこれまで一度もありません
ついこの間収穫が終わったばかりのような気がしてましたが
もう来シーズンが始まります
今日、アワビ種苗生産施設で採苗を実施しました
「採卵もその後の経過も良好で、必要数よりだいぶ多く幼生を確保できました。ホントに質の良い幼生だけ採苗に使って、あとの幼生は海にリリースします」
って担当者から連絡がありました
「解った。少しでも生き残ってアワビになってくれればいいがなあ~」
って言った後で
んっ?
アワビの幼生がある・・・・・・んっ?
ワカメ種苗を育ててる陸上水槽の壁には珪藻が繁茂して困ってるんです
珪藻ってアワビの幼生にとって最高の餌なんですよ
んっ?
幼生がある、餌がある・・・・
また悪い虫がうずき出しまして
「余った幼生ちょっとちょうだい」
「放流するんで、いいですけど、何するんですか?」
「ハハッツ」
ワカメ種苗を出荷した後、水槽にアワビ稚貝が出てくるかも(笑)