小さい水槽でも行けそうです | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 500㍑の水槽に熱帯魚用の濾過器だけ(UVなし)

 で

 アワビを幼生から育てて1年でこうなりました↓

 31㎜ぐらいですかね

 

 特別大きいわけでも、小さいわけでもない

 平均的なサイズのサンプルです

 

 岩手県のアワビ種苗生産施設は4月~5月に採苗して

 1年飼育して平均30㎜サイズの種苗を生産する

 というサイクルになってます

 

 数はおいといて

 500㍑閉鎖循環水槽でも、専用施設と大差ないサイクルでアワビの種苗生産ができそうです

 

 もちろん

 水質の維持が難しい

 カルシウムが不足しがち

 っていう弱点がありますけど

 

 水温と光量を自由に設定できる

 シケや大水などの外的影響を受けない

 細菌・ウイルス等他の生物の侵入が(ほぼ)ない

 等々メリットも多い

 

 自然環境任せの種苗生産では

 台風とか大時化には淡水の混入で塩分が低下したり

 濁った水に混じった微細な泥がエラについて窒息したり

 猛暑が続けば水温が上昇しすぎてアワビが死んだり

 晴天が続けばアワビのエサの珪藻が成長しすぎ

 曇りや雨が続けば珪藻の成長が停滞してエサ不足になる

 等々

 

 担当者は寝ていられない日々が続くんですが

 閉鎖循環なら精神的負担は大分減るような気がします

 

 人為的に飼育環境をコントロールできるメリットは大きいです

 

 


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