日本人は何を食べて生きるのだろうか? | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 今日は「はつかごう」

 大漁を祈願する日

 

 「サケははつかごうまで」

 年寄りがよく言うものでした

 

 「はつかごう」を過ぎると、寒さが厳しくなって、サケが減り、マダラが入るようになり・・・・・

 

 かつてはそうでした

 が

 今朝は上着を着なくても大丈夫でしたし

 定置網にはマダラじゃなくてシイラが入ってました

 11月の末に田老でシイラ

 もはや季節が解らん

 

 

 

 

 小学六年生の修学旅行

 花巻から盛岡に行く道中は

 ずーーーーーっと田んぼの中を走っていた記憶があります

 

 田老の漁港や砂浜にはサケが何本も上がってバタバタしてましたし

 田老川にはサケがワサワサひしめき合っていたものです

 

 今、盛岡・花巻間は色んな建物に埋め尽くされていて

 田んぼはほんの僅か

 

 田老港にも田老川にもサケはほとんど見えません

 

 

 私が子供の頃も食料を輸入していたでしょうけど

 米と魚は国産だったはず

 

 今は米の代わりに輸入小麦

 魚は輸入されたものと養殖魚がかなりの比率を占めています

 

 スルメイカ、サンマ、サケ

 かつては大量に獲れてリーズナブルだったものが大不漁で高級品となりました

 

 

 定置網のカシギ(食事係)さんは

 「今年は一回も食事にサケを出してないよ。熱帯魚のような魚ばっかり」

 定置網の乗組員ですらサケを食べられない時代がやって来るなんて想像もしていませんでした

 

 

 今後、なんらかの要因で輸入がストップしたら

 日本人は何を食べて生きていくんだろうか

 背筋が寒くなります

 

 養殖魚があるから

 って思われる方もいらっしゃるでしょうが

 養殖魚の餌ってどこ産?

 

 

 夕方、水産会社の方が来られて、サケのあまりの不漁に絶句してました

 「水産で何かいいものってあるんですかね?」

 「まあ、ワカメ・コンブ養殖はなんとか」

 

 食料がピンチになって

 さあ、すぐに田んぼや畑を作って米や野菜を生産しろったって

 田んぼだった場所には家が建ったり、雑木林に変貌しちゃってるんだから

 そう簡単にできるものじゃないでしょ

 

 ワカメ・コンブは海の栄養で急激に成長するので

 養成ロープ200mあたり半年足らずで3tとか収穫できます

 

 ワカメとコンブが日本を救う

 かも