名前 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 東日本大震災の時まで

 子供らが家でウサギを飼ってたんですが

 残念ながら津波で行方不明

 

 仮設住宅で暮らしてるとき

 次男が

 「新しい家ができたらウサギを飼いたい」

 ってそれをモチベーションにして生活してたので

 

 家を再建した年からウサギを飼ってるんですが

 

 そのウサギが突然エサを食べなくなりまして

 ネットで調べると

 早急にお医者さんに見てもらった方がいい

 

 平日はとっても休めませんので

 休日にやってる動物病院を探したんですが

 宮古にはなくて

 

 

 車で1時間ぐらい行ったところにあるみたいなので

 電話

 「あのーウサギが調子悪くて、見てもらいたいんですけど、休日でも大丈夫ですか?」

 「あ、休日も平常通り診療してますので、大丈夫ですよ」

 って若いおねえさん

 「よかった、お願いします」

 「はい、ではお名前をお願いします」

 「○○××と申します」

 「あ、いえ、そうじゃなくて」(汗)

 「へっ?」

 「あの、電話でお話しされてる方のお名前じゃなくてウサギさんのお名前です」(汗)

 「あっ、ハハッ、すいません」

 

 

 動物病院って初めて行ったんですが

 ペットの名前で呼ばれるんですね

 「山本マロンちゃん」

 「佐藤チョコくん」

 とか

 

 「鈴木モカちゃん」

 って呼ばれて

 「はーい♡」

 ってゴツイおっさんが立ったかと思えば

 

 「上田コタロウくん」

 「はい」

 って若いおねーさんが立っていく

 不思議な光景

 

 おー!こういう世界もあるのね

 

 

 「○○ユキちゃん」

 

 「○○ユキちゃん」

 ウチのウサギはメスで名前がユキちゃん

 

 あっ!オレ(汗)

 ユキちゃんと呼ばれて立つオヤジ←私です

 

 

 皆さん犬(ワンちゃんとでも呼ばなくてはならんのだろうか?)をだっこしてやって来るのですが

 私はウサギを入れた、でかいゲージをそのまま持って行ったので

 周りの皆さんがギョッとしてました

 

 「ウサギ・・・・ですか・・・・」

 

 

 あ”ー辛れえ・・・・・・

 

 


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