404:7 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 田老の自営定置網

 10月14日の過去5年のサケ捕獲数

  404尾

 に対して

 本日のサケ水揚本数

 7本(汗)

 やべっ

 本当にまずい

 

 去年も一昨年も記録的なサケ不漁でした

 そのデータも入っての5年平均が404尾なんですから

 いかに深刻か解っていただけるかと

 

 10月も半ばだってのに、今日もシイラがタンクで水揚げされてましたし

 

 サケの回帰数自体が減っているのは間違いないんですけど

 震災で早い時期に回帰してくる資源が壊滅的な影響を受けたことが大きいかと

 

 研究者の方は

 「サケ資源を回復させるには早い時期に大型の稚魚を放流する必要がある」

 とおっしゃいます

 が

 サケの回帰のピークは12月までずれ込んでしまっています

 12月に採った卵では早い時期に大型の種苗にするのはムリ

 

 9月、10月に採った卵なら

 早い時期に大型の稚魚を生産できるんですけど

 なにしろ親がいないからどうしようもない

 

 じゃ、どうすればいいの?

 って話になるんですが

 どこからも明確な答えは返ってきません

 

 私の答えは

 完全養殖

 サケを卵を産めるまで育てて

 採卵して放流する

 それが実現できれば

 サケが豊漁でも不漁でも関係なく

 コンスタント、かつ計画的に稚魚を放流することができます

 

 誰も本気で相手にしてくれませんけど(笑)

 

 

 

 

  北海道で

 音響センサーを使って船のスクリュー音やダイバーの呼吸音を探知し

 アワビなどの密漁防止を行う

 ってネットニュースに出てました

 

 10年近く前に東京の会社からスクリュー音で密漁対策をしたい

 という相談を受けて

 スクリュー音だと通常の漁業と判別が付かない

 スクリュー音がする度に警報が出ていたんでは「オオカミ少年」になってしまう

 ダイバーの呼吸音ならかなりの確率で密漁

 って、私がダイバーの呼吸音を拾うよう提案して

 田老で長期の試験を実施したんですが

 電力供給の点とコストの点で断念

 

 今回のニュースはその流れなのか、私と同じ事を誰かが発案したのか知りませんけど

 諸問題をクリアして実用化できれば

 かなり有効なものになるはず

 

 あっ!特許申請しとくんだった(笑)

 

 

 

 

 あー!あー!事務連絡

 半漁人さん

 こちらにはニザダイが入りました

 悪名高きアマクサアメフラシはもはや定着しちゃってる模様

 ヤバイです

 

 


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