サバだばサバだば | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 この前、漁業者が呟いてました

 

 「サケが獲れねえなあ」

 「ですねえ」

 

 「サバが食ってんもの当たり前だあ」

 「はあ?サバ?」

 「春先にサバの腹を割ってみろ、腹一杯サケの稚魚を食ってる。せっかくサケの稚魚を放しても北洋に行く前に全部食われてんだ」

 「えっ?ホントに?」

 「本当だあ、どのサバも腹パンパンに食ってる」

 

 サバって低水温に弱いんです

 なので、サバがこの辺の海に姿を見せるのは夏以降

 でした

 

 が!

 今は一年中いる感じです

 サバが突然低水温に強くなったわけではないでしょうから

 やはり温暖化の影響でしょうかね

 

 サケの稚魚は従来、特に外敵もいない海を泳いで北上できてた

 それがカワウが出現し

 サバが出現

 

 カワウは強敵ですけど、何百羽もいるわけではありません

 田老港には多い時でも30~50羽ぐらいでしょうか

 被害を受けるのも河川と沿岸域だけで、稚魚が外洋に出てしまえばそうそう食われることはないと思います

 

 ところが、サバはね

 何万尾いることやら・・・・・

 しかも、沿岸だけでなく沖合でも逃れることはできません

 

 

 水温の上昇が云々

 海流が云々

 サケの不漁の原因について学者の方が色々話されてますけど

 どの説もしっくりきません

 

 でも、稚魚の段階でサバに食われているのだとすれば

 色んな疑問のつじつまがあう

 

 学者の方々は従来いなかったサバが出現してるなんて知らないでしょうからね

 重要なファクターを入れないまま推測するしかない

 それじゃ、どんな有能な方だって答えは違うものになってしまいます

 

 やはり現場の漁業者が一番知ってるとおもいます

 

 

 もし、サケ資源の減少の原因がサバだとすれば

 対処はそうとう厄介ですね(ToT)

 

 


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