防鳥網 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 遡上不足の中

 定置網の乗組員から協力してもらい

 ふ化場の従業員も毎朝早くから市場に出て親魚を確保し

 なんとか確保したサケの卵

 

 ようやく稚魚になって飼育池で泳ぎ出しました

 が

 

 他にエサがないのか

 増えすぎたのか

 鳥が稚魚池に入って

 貴重なサケの稚魚を食べているようです

 

 皆で苦労して育てたのに

 鳥に食い荒らされるわけにはいきません

 

 以前はカラスとかサギが来ていたんですけど

 彼ら(?)は頭がいいので

 黒いテグスを張っておくと

 見えないのに何かが羽根に当たる

 警戒して寄ってこなくなります

 また、一度警戒すれば学習するのか来なくなる

 

 最近の被害はカモ

 カモは鈍感なのかテグスが当たっても関係なし

 ドサッという感じで場内に飛び込んでくるようです

 

 どうしよう??

 

 ふ化場全体に防鳥網を張ればいいんですけど

 お金がかかるし

 雪が降ると網に凍り付いて支柱が倒れるなどの被害が出る

 

 で、担当者が考えたのがこれ

 水槽の上部のみに網

 さすがにカモも入って来られまい

 池を掃除するときはジャマになるのですが

 ガイドロープが入っているのでカーテンみたいに引っ張ってくれば全面クリア

 何本もガイドロープが入ってるので、雪が凍り付いても大丈夫(なはず)

 

 鳥を気にせずにすくすくと育ってくれ

 

 

 


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