時限爆弾 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 養殖ワカメ

 1月の上旬ぐらいまでは

 順調

 の声が多かったんですけど

 

 最近は

 本数が少なくて減産になりそう

 という声が多く聞かれるようになりました

 

 種苗が不調で減産

 っていうのは過去に何度もあります

 種苗が不調に見えても

 後からどんどんワカメが出てくるというのがふつう

 

 ところが、今シーズンは

 種苗が好調だったのに

 時間が経つにつれて

 不調

 

 普通とは逆

 あんまり無いパターンです

 なんで?

 

 ワカメの芽を鳥に食われた

 って話を耳にしますけど

 

 鳥がいたずらするのは水面に近い部分だけで

 大規模な被害ってのは出ないような気がします

 

 大規模な被害をもたらす可能性があるのは

 温暖化で南からやって来たアイツ

 ワカメを食べるアマクサアメフラシ

 

 漁業者に聞くと

 「いない」

 とか

 「たまーに見ることもあるけど・・・・・」

 って方がほとんど

 

 やっぱ違うか?

 

 って思ってたら

 昨日、若い漁業者が画像を送ってきてくれまして

 タコの足みたいな・・・・

 2本のツノみたいなのがあります

 手前のワカメは食われてますね

 明らかに

 

 陸上である程度まで成長させてから巻き込んだワカメの方は特に問題ないようなんです

 ずっと海で育てたワカメが薄くなってる

 

 親は同じ田老地先の天然ワカメ

 何が違う飼っていうと

 種付けから、養殖施設に巻き込むまでどこで育ってたか

 陸上施設ではろ過して滅菌した海水を使用していますので

 ワカメ以外の生物はいないんです

 

 ずっと海で育てた方には色んな生物が付いてますので

 ワカメの種糸にアマクサアメフラシの卵か幼生が付着してて

 ジワジワとワカメを食べて成長して

 大きく育って食う量が急激に増えて

 被害が目に見えてきたってことじゃないでしょうか?

 

 時限爆弾

 

 マズいな・・・・

 こいつはやっかいだ

 

 


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