嫌な季節 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 先日、中学校で仕事のお話しをさせていただいた際

 「仕事をしていて辛いことはなんですか?」

 って聞かれまして

 「確定申告」

 って答えたら

 みんなキョトンとしてました(笑)

 

 たぶん

 海は命がけで

 とか

 死ぬほど寒くて

 とか

 午前1時に起きて仕事に行くのが

 なんていう答えを想像してたんでしょうね

 

 それが、まさかの

 確定申告

 なにそれ?

 確定申告なんてどんなものかも知らないでしょう

 

 「どうしてですか?」

 「確定申告って1年間の税金を決める作業なんです。経費になるのかどうか使っている状況を確認したり、家族の収入で税金が変わってきたりするので、個人情報に関するような立ち入ったことも聞かなくちゃならないんでね」

 また、キョトン

 

 話せば話すほど解らなくなりそうだったので

 それ以上は話しませんでしたけど

 

 

 離婚してたり 

 別居してたり

 子供が働いてなかったりとか

 いろんなケースがあります

 

 自分から話してくれればいいですけど

 

 例えば

 離婚してるのに配偶者で申告してしまうと

 後で追徴課税

 税務署に呼び出されてとか

 

 ちゃんと聞かないと

 結局は申告した方に迷惑が掛かってしまいます

 

 でも

 「離婚しました?」なんて絶対言えませんし

 どう切り出せばいいやら・・・・・

 

 かなり高齢の扶養者がいると

 ご存命かどうかの確認も必要です

 狭い町ですから大体は解るんですけど

 (おそこのおばあさん、亡くなったっけかなあ~)

 って記憶が曖昧なケースもあって

 「あのー、おばあさん、お元気ですか・・・・・・」

 とか聞かなくてはなりませんし

 

 成人した子供さんが家にいて働いていないようだと

 (収入によって扶養者になるかどうか、控除額も変わってくるので)

 「子供さんの収入はどれぐらい・・・・」

 とか

 

 嫌でしょ?

 

 ましてや、みんな知り合いですから

 向こうも話すの嫌でしょうし

 

 少ない人数で申告の対応をしますんで

 日中はずっと申告にかかりっきりになります

 必然的に、夕方から通常業務がスタート

 

 今の時期

 「忙しいか?」

 って聞かれると

 迷わず

 「はい!」

 と答えます(笑)

 

 

  今は減価償却の計算も、税額の計算もパソコンがやってくれますし

 年齢や保険の掛け金を入力すれば控除額をパソコンが出してくれますから楽だし、早い

 

 私が漁協に入ったときは

 分厚い本を一冊渡されて

 「やれ」

 でしたからね

 「やれって、何をどうすればいいんですか?」(泣)

 「本見て申告書け。解らなかったら聞け」 

 「え”っ」(汗)

 

 一から手書きで

 数字が全部連動してるんで

 3時間かけて申告書を完成させて

 チェックして一箇所間違えてたら、やり直しとか

 

 その頃は夢に出るくらい申告の本を見てたので

 控除額とかほぼ暗記してましたから計算機があれば申告書を作れましたけど

 PCで作るようになってから

 控除額がぱっと出てきません

 PCは人をダメにする(笑)

 

 

 辛い時期が始まってしまいました

 

 でも、これが終われば春

 春を目指して

 がんばりましょうかね

 

 


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