探偵のつぶやき話 調停は強い意志と覚悟で変わります・・・ | 北海道、札幌の興信所社長と女探偵のよもやま話

探偵のつぶやき話 調停は強い意志と覚悟で変わります・・・

 

夫の調査を依頼されたA子さん。

 

夫は謎の外泊が多く(ほとんど家にいない)、生活費も入れてくれない。

 

A子さんは、悩んだ末に当社へ依頼をされた。

 

調査の結果、夫は浮気をしていた。

 

愛人宅で同棲状態にあった。

 

A子さんも、ある程度は想定していたが、やはりショックは大きかった。

 

今後のことについて、探偵とA子さんは話し合った。

 

結論としては、浮気問題は置いておき、

 

まずは調停で夫へ「婚姻費用の請求」をすることにした。

 

一回目の調停・・・・

 

夫は口達者な人、

 

一方、奥さんは、押しに弱い。

 

婚姻費用の調停のはずが、夫は離婚を要求してきた。

 

調停員に自ら浮気を認め、「自分のできる精一杯のことをするから離婚をしたい」と

 

言ってきたのだった。

 

調停は夫の独り舞台になった。

 

調停員たちもA子さんを説得する。

 

「ご主人も精一杯の償いをすると言っているから、離婚を前向きに考えましょう」と

 

夫の芝居にだまされていた。

 

夫のいう精一杯の償いなど、口から出まかせなのは、A子さんは知っていた。

 

A子さんは、調停員に「今回は婚姻費用の話でおりました」と言い、

 

裁判所を出てきた。

 

翌日、A子さんは裁判所に連絡を入れ、調停を不調にするように願い出た。

 

調停が不調になったのを知った夫は、すぐさま離婚調停を起こしてきたのだった。

 

探偵とA子さんは入念に打ち合わせをした。

 

夫の離婚要求は跳ね除け、離婚調停も終了させる。

 

仮に夫が納得のいく具体的な条件を出してきたのなら、離婚へ進めよう・・・と。

 

夫が離婚の条件として出してきたのは、月2万円、10年間払うというもの。

 

総額にして240万円にしかならない条件だった。

 

財産分与も慰謝料も含めての金額としては、まったく承諾できないものだった。

 

A子さんは、調停員に「まったく条件が合わないので、調停は不調にしてください」と

 

きっぱりと言い切った。

 

そしてA子さんは、「今回は調停を不調にするお願いに来ただけです」と

 

さらに調停員に伝えた。

 

さすがに調停員も慌てたようだった。

 

「せっかくだから、少しでも話し合いをしましょう」と言う調停員。

 

夫が起こした調停も前回と同じ調停員の人たちだった。

 

調停員も今回は、A子さんの強い意志と覚悟を感じ取った。

 

前回とは逆に夫を説得するように動き出したのだった。

 

夫も離婚はしたいけど、お金は払いたくないと言っていたが、

 

最終的には、まとまったお金を支払い、家の名義を妻にすることで離婚が成立する。

 

一回目の調停では、A子さんの気持ちにブレがあった。

 

調停員の人たちも、調停をまとめてあげたいという思いから、

 

説得しやすい方を説得してくるのです。

 

 

探偵はハッキリと言います。

 

調停を乗り切るためには、強い意志覚悟が必要です。

 

納得がいかなければ、調停を不調にする覚悟を持って臨んでください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025-04-10 

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探偵のつぶやき話 俺が浮気をしたのは、お前のせいだ・・・

 

長年、探偵業に従事していますが、浮気の質が変わってきているのを実感する。

私が探偵になったころの30年前、浮気がバレた夫は、妻に叱られ、

小遣いを減らされ、そして夫はうなだれる・・・・等が多かった。