いやあ、面白かった!グロかったけど・・・。少なくとも、上映時間2時間半という長さは感じませんでした。

とにかくナチスをやっつけようとする連中の話なんだけど、ナチスが非道をするシーンよりも、ナチぶち殺し部隊“バスターズ”がナチを殺すシーンの方が遥かに多く、それがまたかなり・・・人体破壊描写満載。


そんなグロが苦手という女性の皆さんには、ブラピ史上最高にブラピが良い映画、と断言しておきましょう。何か、すごくいい味出してます。芝居の力加減がちょうどいいと言うか、岡本喜八の映画に出た時の仲代達矢みたいと言うか(その例えは分かりにくいぞ)、とにかく良いです。


そのブラピの役名は「アルド・レイン」というのですが、その昔、ジョン・ウェインの迷作『グリーン・ベレー』なんかのハリウッド戦争映画に兵士役でよく出ていた(しかも、なぜかほとんど軍曹役)「アルド・レイ」という俳優がいました。偶然の一致かも知れませんが、タラちゃんなら彼の名前に引っ掛けたんじゃないか?と邪推してしまいます。


意外に予測不可能な物語で、特にクライマックスは完全に予想を裏切られました。何と言っても、呆然とするぐらい豪快に世界史をねじ曲げてます。しかし、ここまでやられたら逆に清々しいし、いかにもタラちゃんらしいとも思えます。


この映画の元ネタになった(ただし、題名以外はほとんど原型を留めないほどアレンジされてるみたいですが・・・)イタリア製B級戦争アクション『地獄のバスターズ』の監督エンツィオ・G・カステラッリと主演のボー・スヴェンソンまで引っ張り出しているところもタラちゃんらしいですな。そう言えば、そのカステラさんが監督した『ジョーズ』のマカロニ・バッタもん映画も、ヘリからぶら下がった男の下半身を鮫が食いちぎる様子をキッチリ見せたりと、オリジナル版に負けないぐらいのグロ描写満載でした(つーか、本をただせば、スピルバーグも人体破壊好きだし・・・)。


個人的には・・・やっぱりダイアン・クルーガーに萌えまくり(爆)。


(※以下、完全にネタバレ)
『嘆きの天使』の主演俳優エミール・ヤニングス(実際にナチに協力したから仕方ないのか?)やあまりナチの非道とは無関係そうなご婦人方まで皆殺しにしてしまう情け容赦ないクライマックスは、アルドリッチの『特攻大作戦』そのまんま。ヒロインが死んでしまうのが一番驚きましたが、映画を心から愛するタラちゃん的には、例えナチを殺すためとは言え映画(フィルムそのものですが・・・)を殺人の凶器に使用することは、そのナチスが映画をプロパガンダの道具に使ったことと同じぐらい赦せない行為だったが故の“罰”だったのかも知れません。


<『イングロリアス・バスターズ』ブルーレイ>

<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=mryk0221-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B00307RL9I&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr " style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


<『イングロリアス・バスターズ』DVD>

<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=mryk0221-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B0037JXGHA&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr " style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


<『イングロリアス・バスターズ』サントラ>

<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=mryk0221-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B002MZQZWI&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr " style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>