もし、取得資格がたくさんあって資格欄に書ききれない場合は、希望職種に関係のある資格から優先して書きます。さらに、重要度にも応じて優先順位をつけていきましょう。

   書くべき資格として、国家資格については例外です。仮に志望する業務に関係がなくても、過去の職種の裏付けともなるので書くようにします。
資格であれば、「◯◯試験合格」というように記載します。免許の場合は、「◯◯免許取得」と記載します。また、同じ国家資格で複数合格している場合は、下級の合格については省略してよいでしょう。

   その他に書くべき資格をいくつか挙げておきます。T OE ICなどの英語系のものについては、資格ではなくても、スキルの判断材料として企業側の認知度も高いため、記載して英語力をアピールしましゃう。ただし、所持しているスコアには注意が必要です。一般的に、ビジネスに活用できると判断されるのは、600点以上です。外資系企業であれば、700点以上と考えておくとよいです。英語力をアピールするつもりが、逆に「この程度か」と見なされてしまうかどうかの見極めは必要になりますので気をつけてくださいね。

   自動車の運転免許については、仮にペーパードライバーであっても必ず記載しましょう。業務上、運転免許が必要になってくる可能性が高いと考えられるのは、外出の機会が多い営業職などは、企業側も運転免許の有無をチェックしているケースが多いようです。仮に、運転には無関係な業種でも、意外な場面でニーズがあることも考えられます。
   とは言え、書ききれない場合は、希望職種に関連する資格を優先するのは言うまでもありません。自動二輪免許などは、希望職種と関連がない場合は、「趣味」の欄に記入するとよいでしょう。

  M OS  (Microsoft   Of f ice  Specialist)  などのパソコン系の認定資格は、希望職種ち直接関連しないように見えても記載するとよいでしょう。今日では、パソコンを使わない職種の方が少なくなっていますよね。

次に、書いても書かなくてもよい資格についても触れておきましょう。
たとえば漢字検定は、この資格がないと業務に差し支えるというわけでもないので、重視する企業と重視しない企業があるでしょう。ただし、日本語力そのものが問われる場合に必須となるのは言うまでもありませんし、手書き書類を作成する機会が多い事務職等の場合は記載した方がよいですね。

  簿記は希望職種に必要でない場合、記載する優先度は低くなりますが、数字力を必要とする職種では記載しておく方がよいでしょう。また、一般的にも基本的なお金の流れなどを理解している方が好意的に捉えられる傾向があるようです。

また、仕事に関係のない資格でも、話のネタに入れておきたいもの、たとえば世界遺産検定や日本酒検定など、少し目を引くものなどは「趣味・特技」の欄に記入するとよいでしょう。

また、剣道三段、空手三段、スキーのインストラクター資格などは、直接業務に関係しなければ記載は二の次です。でも、面接の時の話題作りに役立つこともあるかもしれませんから、「趣味・特技」の欄に記入しておくとよいですね。

最後に一点、資格欄に嘘を書くのは許されません。万が一嘘に気付かれることなく採用されたとしても、事実が判明した段階で解雇となることは覚悟しなければなりませんので、気を付けてくださいね。

免許や資格は、あなたの能力の客観的な証明となります。資格欄の書き方のコツをおさえて効果的に好印象を与える履歴書作成に役立ててくだいね。