今日で、京阪神エリアのJR京都・神戸線で運行されている「新快速」が50周年とのことです。
これまで運行されてきた車は以下のとおり。
1、113系
主に万博輸送向けに関東地方から転属してきたスカ色の車(総武線方面に直通することになり、東京駅前後は地下区間を走ることが決まって不燃化対策・ATC搭載が要請されることになってその条件を満たさない車が流れてきた)が充当されました。そしてその中には最終的にこんな姿に改造されたものもちらほら。
因みに現役時代はだいたいこんな感じです(今世紀に入ってから運行されたリバイバル列車、オール湘南色)
2、153系
1972年、新幹線岡山開業で急行「鷲羽」が大量廃止となり、これに用いられていた急行型153系が大量に失業してしまいました。これらの153系が「新快速」運用に進出、俗に「ブルーライナー」と呼ばれる特別塗装となって運行されました。
余談ですが、動画に登場する編成は最後尾がクハ165です(ブルーライナーの153系には、少数のクハ165が混ざっていたことが知られています)。
3、117系。
1979年(ちなみにこの年がファーストガンダムの本放送です)、1950年代落成の153系の老朽化が問題となり、その代替として作られたのが117系です。2ドア転換クロスシートの快適な車で首都圏のファンの人気も獲得しました。
動画は国鉄時代末期の貴重映像です。
最近では、大改造を受けて長距離列車「WE銀河」となった編成が現れたことが大きな話題ですね。
4、221系
JR移行後しばらくして現れた「3ドアの新快速」です。これまたかっこよくて快適な車で首都圏のファンをも魅了しました。
5、223系
阪神・淡路大震災直後に現れた、VVVFインバーター制御・130km/h運行対応型の車です。
初期型の1000番台と、コストダウンが図られた後期量産型2000番台があります。
驚くべきは初期型1000番台の生産初年は1995年、そう。25年前です。「新快速の歴史の半分は223系とともにある」これ地味にすごいことだと思いませんか?223系1000番台とは、あの時代にあってはもはや「オーパーツ」と言っても過言ではないほどすごいマシンだったんだと再確認した次第です。おっとあの派生形式も忘れられませんね。
両運転台・ワンマン対応の125系も223系派生形式です。こちらも線路条件がよければ120km/hで運行できるポテンシャルを秘めています(新快速への充当はありません)。
6、225系。
尼崎事故(これ自体は新快速直接関係なし)の教訓から、車体強度を高めて事故のあったときの生存率を高める改良がなされた車です。正面形状は227系や521系後期型。さらには大阪環状線向け323系にも採用され、JR西の通勤・近郊型電車の決定版となりました。
50年も続けば「継続は力」、「新快速」の名はまさに日本史最深部ともいうべき京阪神エリアで「のれん」を気づいたと申し上げても間違いではないでしょう。今後も「新快速」の「のれん」はどんな車が受け継いでいくのかからも目が離せません。あ、混雑しすぎて「乗れん」のはごめんこうむりますw。