2024年初のミューザ川崎シンフォニーホールでの音楽鑑賞は、チャイコフスキーの《ロメオとジュリエット》、《くるみ割り人形》組曲と、ドヴォルザークの交響曲第8番となった。
アマ・オケの定期演奏会だったが、偶然にも、去年の11月にNHKホールで観た指揮者であった。
本日のメニューは、大好物の楽曲たち。中でも、特に「良い曲だなあ!」と再認識したのが、チャイコフスキー作曲の《ロメオとジュリエット》だった。
家に帰ってきてから、CDで再度堪能する。
チャイコフスキー:
幻想的序曲《ロメオとジュリエット》
クラウディオ・アバド指揮
シカゴ交響楽団
(1988,CBS)
CBS/SONYのクラシック録音の音は、どれも「スタジオで録音されたような音」に聞こえる。このディスクもそうで、同じ時期に録音していたショルティのCD(デッカ/ロンドン盤)の音とは、「同じオケ」とは思えぬほどの相違がある。
でも、聴けば聴くほど、そんな些末なことは意識の外に飛んで行ってしまう。要は「曲が良すぎる」のだ。
構成力も凄いし、不規則な金管のフォルテッシモのアクセントも、緊張感があふれている。素晴らしい楽曲の下では、いかなる演奏的効果も霞んでしまう。