Panasonic RP-HT660

 

 

20年前ぐらいの製品ですが、パナソニックのヘッドホンに、変態的な様相を帯びたモデルがありました。

 

かつて私も所有していたのですが、福島を去る時に、ほとんど使っていない新品状態の当機を、職場の先輩に半ば無理やりにお譲りしたので、いまは手許に在りません。

 

それが、先日メルカリで中古が出品されていたので、懐かしさのあまり、ついつい購入してしまいました。

 

届いたRP-HT660は、さすがに経年変化でいろいろと弱っていましたので、イヤーパッドの洗浄、ヘッドパッドのゴムの補修など、自己流のメンテを施し、まあまあの品に蘇らせることができました。

 

 

さてと、当機の何処が「変態」なのかといいますと、まず、ケーブルのリワインド(巻き上げ)機能が挙げられます。こういう機能を纏ったオーバーヘッド型ヘッドホンを、私は他に知りません。しかもケーブル長は3mです。こんなに長いケーブルを左側のハウジングの中に、巻き取り機構とともに収納しているのです。

 

 

たしかに、同じ松下電器の小型耳乗せ型イヤホンには、巻き取りができるものがありましたが、こんな大型ヘッドホンで、こんなに長いケーブルを巻き上げるものは見たことがありません。昔、ソニーの「マネシタ」電器と揶揄されたメーカーとしては、たいへん独創的だったと言えるのではないでしょうか。

 

次に、「音がめちゃくちゃ良い」ということを挙げさせていただきます。「音が良い」ということが何故に「変態」と申すのかと言いますと、あくまでも私の好みの中での話ですが、「音の良い」ヘッドホンに当たる確率が、松下電器(Panasonic/Technics)製品においては極端に低いと感じるからです。

 

 

つまり、このRP-HT660は、松下電器においては稀にみる(=変態的な)音の良いヘッドホンということなのです。繰り返しますが、あくまでも、私の好みの中での評価ですけれども。

 

一方、これはヤバイ…と感じたパナソニック製ヘッドホンは数多存在します。

 

筆頭は、RP-HDA100。ワーストの第2位は、RP-HX750。3位が、RP-HT770、4位が、RP-HT560…挙げればキリがありません。期待して買っても、あれれ…となる確率が高いのでした。特にRP-HDA100なんて、4万円もしましたからね…。(悪夢)

 

実は、RP-HT660には兄弟機がありました。RP-HT1000というモデルです。

 

Panasonic RP-HT1000

 

 

これも音が良かったのです。RP-HDA100の直後に買って、松下電器を嫌いにならずに済みました。松下の普及機では珍しいオープン型でしたが、けっこう長く使ったと思います。西暦2000年ごろのことです。売価は4,000円ぐらいだったのではないかと思います。

 

最後に、これまで使ってきた松下電器(Panasonic)のヘッドホンの中で、私的なランキングを文字化して当記事を終わりたいと思います。「音」だけを基準にした私家版ランキングです。使いやすさとか、耐久性とかは考慮無しです。そして、すべて自分が所有していたものの中からのランキングです。

 

「ベスト10」

1位…RP-F15(密閉)

2位…RP-HD300(密閉)

3位…RP-HT1000(開放)

4位…RP-HT660(密閉)

5位…RP-F30(密閉)

6位…RP-HD10(密閉)

7位…RP-HX700(密閉)

8位…RP-HD7(密閉)

9位…RP-F10(密閉)

10位…RP-HX300(開放)

 

(補足)

Technics EAH-T700が憧れですが、まだ夢はかないません。HPを見ましたが、「在庫僅少」だそうです。もう新品で買うのはあきらめようかなとも思います。(高いです…)