自分らしく生きるために

応援担当の村上かずおです。

 

空をぼーっと眺めていたらなぜが動けなくて

時間が過ぎていたなんてことありませんか?

 

どうして人は、空を見上げるのでしょう

 

ストレスを感じて心が乱れる

心がイライラに支配されていると

自分で自分が嫌になってしまいます。

 

あれこれと思い悩んだとき

思わず空を見上げてしまいます。

 

空には答えなんて書いていないのに・・・

 

美しい青空や青色には鎮静の効果があるとされていて

気分を落ち着かせ興奮を抑える効果もあるんです。

 

空はクールダウンにぴったりなんです。

 

日々の出来事を思い出しても

答え合わせをしたり、自分を責めたりすると

心が休まりません。

 

 

 

※まだの方はこちらをお読みください

 

世界観『第42話 亡き父の愛』

 

父がなくなってからは

母は一人で暮らしていた。

 

寂しいと思い実家へ帰ることも

多くなった。

 

僕が育ったこの家だが

リフォームが入り思い出の

傷まで消えていた。

 

久しぶりに母と二人で話した。

僕の幼少期の頃のこと

初めて社会人になった時のこと

父とのこと

 

 

母は僕に

「ごめんね、寂しい思いをさせて・・・

母は泣いていた。」

 

母も僕が寂しかった事は知っていたが

日々の生活、父の仕事を手伝い

忙しくて寝る暇もなく働いていて

僕をかまってあげれなかった。

 

母は

「戻れるなら小さい頃の戻って

一緒に遊んであげたい」

 

その時つくづく思った。

「過去は取り戻すことはできない。」

 

母と時間を忘れて話をしたことで

僕の気持ちも

当時の母の気持ちも少しはわかった。

 

その後

母は住み慣れた家を離れ

妹夫婦と一緒に生活をすることに

 

母も落ち着き

平和な毎日を過ごしていた。

 

そんなある日

妹からの電話。

 

「お兄ちゃん、お母さんが脳出血倒れた。

今、集中治療室に入っている」

 

倒れてからかなりの時間が

経っていたみたいだ

 

数日後、意識は戻り

普通病棟へ移動し回復に向かったが

 

母は、右側に麻痺が残り動かず

言語障害が残った。

 

お見舞いに行った時

母は空をぼーっと見ていた。

 

僕は小学生の頃を思い出した。

 

いつも空をぼーっと見ていた

とても落ち着く時間だった。

 

「自分の悩みなんて、この空の大きさに

比べたらちっぽけなこと」

なんて思ってしまいます。

 

不思議とそう思うと

自然と「大したことじゃない・・・」

と思わせてくれました。

 

 

母は僕に

「いつもあんたも空をみていたね」

言葉になっていなかったが

そう聞こえた。

 

母も空を眺め

自分を責めないで

心が休まればいいと思った。

 

 

 

その後、順調に回復に向かい

自宅へ帰ったが

 

体も自由に動かず

言葉も上手く話せない

今の母には生きていく希望がなかった。

 

僕は母に何もしてあげられなかった。

 

僕はとっさに

「整体してあげる・・・」

 

母は恥ずかしいそうに

「お願いします。

気持ちいいねー!体も温かくなってきた。

ありがとうねーと微笑み

少し眠りについた」

 

少しでも笑顔がみれて

僕は嬉しかった。

 

少しでも誰かのために

誰かの笑顔のためにと

今まで僕はやってきた

 

母の心に響くかわからないが

今度は僕が大きな愛で包んであげたい

 

経験に感謝です。

 

 

 

ここまでお読みいただき

ありがとうございます。

 

~つづく~

次回:世界観『第44話 見える景色が変わっていく』