水森由菜主演ドラマ「TAWARAちゃん!2」で現実とフィクションがリンク!(前編) | プロレスライター新井宏の「映画とプロレスPARTⅡ」

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 水森由菜が初主演した映画『半沢直美』(15年)から3年後、東京MX TV2で放送された『TAWARA!ちゃん』(18年)。『TAWARA!ちゃん』は水森がプロレスラーになってからの主演作で、当時の水森は我闘雲舞所属だった。

もともと水森以外にもプロレスラーが何人も出演したドラマだけに、「団体のPRになるから」との理由で続編も制作された。その名もずばり、『TAWARA!ちゃん2』(19年)である。

「『半沢直美』から『TAWARA!ちゃん』をやることになったんですけど、まだ(演技に)自信がないときだったのでどうかなと思っていました。でも、TAWARAちゃんというキャラクターが自分の中でピッタリはまって、すごくやりやすかったんです。なので、『2』をやるとなって、すごくうれしかったんですよね」

 『TAWARA!ちゃん2』でも水森がTAWARAちゃんこと黒熊タワラを演じている。物語は前作の完全なる続編で、再び女子アームレスリング団体・我闘雲舞が舞台。クライマックスは「地下アームレスリング大会 ストロンググランプリ2019」新生・我闘雲舞vs鉄鍋スーパーズの5対5団体対抗戦だ。出場選手はプロレスラーばっかりである。

▼先鋒戦 帯広さやかvsSAKI

▼次鋒戦 紺乃美鶴vsアントーニオ本多

▼中堅戦 さくらえみvs世IV虎

▼副将戦 里歩vs藤原喜明

▼大将戦 水森由菜vs高橋奈七永

(役名ではなくプロレスでのリングネームで表記)

 なんとも豪華?なカードだが、これはプロレスではなくあくまでもアームレスリング、腕相撲である。とはいえ、前作同様、選手はプロレスそのままのコスチュームで試合をし、TAWARAちゃんは柔道着だ。優勝賞金5000万円と謳われてはいるものの、会場の横断幕は前回「2018」の流用。なにかとツッコみどころ満載過ぎるZ級テイストに乗って、腕相撲団体対抗戦がスタートする。

 そして最後にやってくる大将戦が、主役の水森と、当時はSEAdLINNNG所属だった高橋奈七永の一戦である。当時はもちろん水森が新人レスラーで奈七永が大ベテラン。

しかも、現実のリングとリンクしているのだ。当時、水森は奈七永の壁にチャレンジ。その現実が、ドラマにも投影されることとなる。

(つづく)