<スペイン語歌詞>
'Llorando'
Yo estaba bien por un tiempo
volviendo a sonreír
Luego anoche te vi
tu mano me tocó
y el saludo de tu voz
Y hablé muy bien
y tú sin saber
que he estado
llorando por tu amor
llorando por tu amor
Luego de tu adiós
sentí todo mi dolor
Sola y llorando, llorando, llorando
No es fácil de entender
que al verte otra vez
yo esté llorando

Yo que pensé que te olvidé
pero es verdad, es la verdad
que te quiero aun más
mucho más que ayer
Dime tú que puedo hacer
¿No me quieres ya?
Y siempre estaré
llorando por tu amor
llorando por tu amor
Tu amor se llevó
todo mi corazón
Y quedo llorando, llorando, llorando, llorando
por tu amor

<日本語字幕歌詞>
しばらくは元気だった 笑顔でいられたわ 
でも ゆうべ あなたに会って あなたの声を聞いた時
私は取り乱さなかったわ 
だから あなたには わからなかったのね
あなたを慕って泣いていることに 
あなたを思って泣いているのよ

あなたは さよならを言って わたしを置き去りにした
私は一人で泣いている 泣いている ただ一人 泣いている
なぜなのかしら あなたに会っただけで また私は涙にくれる

あなたを忘れたと思っていたわ 
でも これは本当のこと 
以前にも増して あなたを愛している 
でも私に何ができるの
あなたの愛は冷めてしまった 
だから私は永遠に あなたを慕って 泣き続けるだけ
あなたを思って 泣き続けるだけ

私は一人で泣いている 泣いている ただ一人 泣いている
なぜなのかしら あなたに会っただけで また私は涙にくれる

<英訳歌詞>
'Crying'
I was alright for a while
I could smile for a while
but I saw you last night
you held my hand so tight
as you stopped to say hello
oh you wished me well
you couldn't tell
that I'd been
crying over you
crying over you
and you said so long
left me standing all alone
alone and crying crying crying crying
it's hard to understand
but the touch of your hand
can start me crying

I thought that I was over you
but it's true so true
I love you even more
than I did before
but darling what can I do
for you don't love me
and I'll always be
crying over you
crying over you
yes now you're gone
and from this moment on
I'll be crying, crying, crying, crying
over you

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LAの泣き女と紹介される、Rebekah Del Rio。涙の粒のメイクをしている。歌う歌は、一度目に見るときから強い印象を残す。泣き女とは、葬儀の時に嘆く女のことだ。誰の葬儀なのか。わからない。しかし、その悲しみの深さは胸を打つ。
LACrying
LAの泣き女、"The Crying Lady of Los Angeles."には、実際の言い伝えがあるという。女と逃げて男に捨てられた二人の子持ちの女が、捨てられた悲しみに耐えられず、あるいは男に対する復讐か、または気が狂って二人の子供を溺死させ、自らも水に沈んで死んだ。その伝説の女の名前を"The Crying Lady of Los Angeles"と言うのだ。

スペイン語のLlorando は、 英語の Crying。ジョランドと発音する。Llorando、Llorando、の響きが鋭く胸を刺す。二度目に見たときにここは、主人公の鎮魂歌になっていることがわかりいっそう悲しみは増す。
 
涙を流すリタとベティ。悲しみにくれる二人。映画を見ている俺も涙を流さずにいられない。何度見ても涙の出る場面だ。リタはベティの肩に頭を持たせかかる。

舞台のRebekah Del Rioは、歌の途中でばったりと後ろに倒れる。死体のように舞台から運び去られる。歌は最後まで続く。It is unusual. It is illusion.すべて「まやかし」「幻影」なのだ。

ベティがバッグを空けると、中には直方体の青い箱。青い鍵で空ける箱だ。恐怖におびえる二人。

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突如、リタが「Silencio,Silemcio」と声をあげはじめる。スペイン語だ。

¡Silencio!
No hay banda.'No hay orquesta.

静かに!バンドはいないオーケストラもいない

「It's okay ,it's okay.大丈夫、大丈夫」と驚きながらもリタに言い聞かせるベティ。

「It's not okay.大丈夫じゃない」と初めてベティを否定するリタ。

「どうしたの?」ベティ。「一緒に行って欲しいの。」答えるリタ。午前二時だ。

「今すぐに」。リタは強調する。

町に出る二人。リタはブロンドのウィッグをつけて黒のドレス。ベティは、赤の半袖、黒のスカート。タクシーを拾って乗り込む。もはや二人は同じ顔になっている。リタの表情もメイクもベティにそっくりだ。町の灯りがすべて滲んでいて、幻想場面であることが示される。いよいよ虚実の境目だ。
        MD2
さまざまな町を通過し、幾つもの交差点を越え、風吹きすさぶ路地の奥、クラブ・シレンシオにたどり着く。タクシーを降り、ぴったりより添って劇場に入っていく二人。

二人を追うカメラ。古めかしい劇場だ。客席には二十人ぐらいまばらに観客が座っている。カーテンが垂れ下がった舞台には、手品師の男がいて、二人が入ってくると、大声で「No hay banda.'No hay orquesta.」と叫びはじめる。リタの言った言葉の通りだ。英語とフランス語でも同じことを言う。

「オーケストラはいない。すべては録音されたものだ」、という不思議なコンサートだ。クラリネットが聞こえ、ミュートのトロンボーン、ミュート付きのトランペットが聞かれる。手を取りあって舞台を見つめるリタとベティ。ブロンドの髪は同じだが、赤と黒の色がくっきり分かれて見える。

「It is an illusion!」 この言葉を聞いて伏し目になる二人。舞台の上のバルコニーには不気味な青い髪の女が見える。手品師が手を高く上げ、落雷のような音がして、舞台が青く光る。突然、がくがくと震え出すベティ。幸福に溢れていたベティの表情は一変する。抱きしめるリタ。

青い煙が立ちのぼり、舞台のマイクが青白く光る。客席も青い光に包まれ、恐怖の表情を見せるベティ。舞台の上のバルコニーの青い髪の女は微動もせずにこちらを見据えている。

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ベッドに横たわる腐乱死体は誰のものなのか?褐色に見える髪の色で映画を見ている者は、記憶喪失者=リタ=腐乱死体なのだろうか、とあり得ないことも受け入れる気持ちになっている。

なにが現実でなにが幻想なのか不明瞭になる。リタは激しく動揺し、褐色の髪を自分で切ろうとする。「気持ち、わかるわ」と優しくなだめるベティ。私が切ってあげる、と言う。このとき、はさみを青い本の上に置くのが印象に残る。タイトルは「TOUT PARIS」 。さまざまなメイク用品やウィッグが映し出され、鏡にベティの顔が映る。並んで映し出されるリタの髪はベティと同じ短いブロンド。満足そうに笑うベティ。
        
見ている側は、軽くショックを受ける。しかし、そうか、そうだったのか、と、なにかを理解した気持ちがする。何もわかっていないのに。心の底で感じるこの理解は正しい。リタをベティは独占したいのだ。俺にもよくわかる。愛するが故の独占の極限は、その人になる、ということだ。

俺も、ある女を好きなあまり、その女自身になりたい、と心から願ったことがある。自分の子供が可愛いのも、自分自身だからだ。「愛」とは言うものの、独占欲、支配欲を伴う「愛欲」は、自己愛の変形に過ぎない。この「愛欲」の裏返しは「嫉妬」である。嫉妬と猜疑心。人の心を蝕み、責め苛む。

自分の子供に対するように優しくリタを招くベティ。満足げな表情を浮かべている。リタは裸でベッドに横たわる。リタはベティに感謝の言葉を述べる。

'Thank you, Bety' 'It's nothing'

'Thank you for your everything' 'your welcome'

心から満足げなベティ。尽くした配慮や愛情を受け止めてもらうほど嬉しいことはない。

'Good night sweet  Bety '     'Good night'

寂しい言葉だ。そう言いながら、口づけをかわし身体をまさぐる二人。悲痛な鎮魂の音楽が弦楽アンサンブルで盛り上がる。

'I want be with you' 'i'm loving with you' 'I'm loving with you'というベティ。答えないリタ。美しくも悲しい場面だ。

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映画の中のオーディション場面は、興味深い。オーディション場面に出てくる女優は、選ばれて、オーディション場面を演じる女優なのだ。

マフィアが推薦するカミーラ・ローズを選ぶオーディション。映画の主演の女優は、コネで決まるのではないか、と誰もが考える。いい役を得たくてあらゆる手段をとろうとするのはどこの世界でも同じだ。実力があるのに選ばれないのは、なにか陰謀に阻まれているのではないか。売れない俳優はだんだん思い詰めていく。

オーディションから逃れるように帰るベティ。リタと手がかりを求めて、ダイアン・セルウィンの家を訪れる。タクシーに乗るが、道に停まっている車にサングラスをかけた二人の男いる。おびえるリタ。リタは何かの事件に巻き込まれているのだった。事故で記憶を失っているが、犯罪に係わっているのかも知れない。リタは黒のパンツと黒のカーディガン。長袖だがスリットが入っている特別な物。胸元が開いた真っ赤な服を中に着ている。
      bonnita
ダイアンの家に着く。外観は古ぼけて汚い家だ。こんな家がロスアンジェルスにあるのか、というようなアパートメント。シエラ・ボニータ・アパートメンツ(SIERRA BONITA APARTMENTS )と読める。スペイン風(!)なのだろう。実際にあるらしい。案内板で見た部屋の番号12号のドアをノックする。見知らぬ女が出てくる。ちなみに名前はL.J. DeRosa。案内板がアップになので17号を見ると書いてある。ダイアンと部屋を交換したという。このところ見かけない、とも言う。
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その女の言う部屋を尋ねる二人。木造で古びた建物だ。鍵がかかっていて、ノックに応答がない。窓から入るベティ。リタはおびえている。だいじょうぶ、と励ましながら、いつも先に行くベティ。二人はぴったり寄り添い映像でも重なり合って動く。歩調も一緒だ。

鼻を押さえるベティ。リタも中にはいると鼻を押さえる。真っ暗な画面をくぐると、目に入ってくるのはベッドに横たわった女性。褐色の髪の女の腐乱死体だ。取り乱し声を上げるリタ。それを抑えるベティ。部屋を交換したDeRosaの激しく叩くノックの音。。。。。

部屋を出たリタとベティは激しく動揺し、画像の輪郭がぼやけ重なり合う。

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1960年の'Sixteen Reasons'の9年後、ジョージ・ハリスンは'Something'を書いた。

オールディーズの脳天気な歌詞に比べ、曲調といい、「I don't know,I don't know」と叫び、けだるさが漂う歌詞は、まさに現代だ。

ただ、歌っている内容はコニー・スティヴンスと同じだな、と思い出した。女の子からみた男の仕草の羅列というアイディア。ジョージは、男の視線で女の仕草を見ている。味わって欲しい。

ジョージの歌詞の格好いいところは、「the way she woos me」というところ。彼女が「woos」するのか!と思って、ううう、と思う。歌も「woooooos me」とwoosする。

Something in the way she moves
Attracts me like no other lover
Something in the way she woos me

I don't want to leave her now
You know I believe and how

Some where in her smile she knows
That I don't need no other lover
Something in her style that shows me

I don't want to leave her now
You know I believe and how

You're asking me will my love grow
I don't know, I don't know

You stick around and it may show
I don't know, I don't know

Something in the way she knows
And all I have to do is think of her
Something in the things she shows me

I don't want to leave her now
You know I believe and how


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ブロンドのカミーラ・ローズが歌う「Every little star」。これにもオリジナルがあった。
       リンダ
Linda Scott。ブルネットの髪が印象に残る。俺が知らないだけで、リンダも、コニーもオールディーズの歌手として有名な存在のようだ。ぜひCDを買って二人の歌声を聞いてみたい。楽しみだ。

デイヴィッド・リンチは、髪の色をオリジナルとは敢えて逆にしている。二度目に見る人には意味がわかることだろう。髪の色がポイントだ。

本物のコニーは、ブロンド。映画ではブルンネット。

本物のリンダは、ブルンネット。映画のカミラ・ローズはブロンド。

      リンダ2


ベティは、約束があるから行かなくちゃ、と言って、逃げるようにスタジオを去る。ここから、映画の転換点に向かっていく。二度目に見る人は胸を突かれる場面の連続になる。記述するのもつらいところだ。

どのように記述すべきか、迷うところでもある。しかし、心くじけずに「曇りない目」で、この作品を見ていこう。些細なことにこだわり、見たままを記述する。分析や解読は諸先輩blogにまかせ、いままで誰も言及しなかったところに光を当てていこう。俺自身がこの記述を最も楽しんでいる。映画の楽しみを記述できたらそれだけで満足だ。

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 「Sixteen reasons」の歌が気になって、調べたらCONNIE STEVENS に出会った。この歌は、コニー・スティーヴンスのヒット曲なのだ。50-60年代、ハリウッドのアイドル女優。オリジナルをぜひ聞きたい!!

この映画は、ハリウッドの内幕ものではあるが、さまざまな形で古き時代のハリウッド・スターへのオマージュが盛り込まれている。少し踏み込むとさらにこの映画の楽しみが広がる。

       Connie1
       Connie

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<Every little star>

I've told every little star
Just how sweet I think you are
Why have'nt I told you

I've told ripples in a brook
Made my heart an open book
Why have'nt I told you

Friends ask me "am I in love"
I always answer "yes"
Might as well confess
If I don't they guess

Maybe you may know it too
Oh my darling if you do
Why haven't you told me


カウボウイが、選べと行った、カミーラ・ローズの歌だ。金髪のショート。ファニー・フェイス。歌もなんだか、カマトトな内容で、可愛い子ちゃんの歌だ。この子が「This is the girl」なのだ。リタが繰り返し言った「Maybe」という言葉が耳に入ってくる。

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Sixteen reasons Why I love you

The way hold my hand,your laughing eyes,
The way you understandand, your secret sihgs,
They're all part of sixteen reasons why I love you.


The way you comb your hair, your freckled nose.
The way you say you care, your crazy clothes.

That's just half of sixteen reasons why I love you.

Snuggling in the car, your wish upon a star.
Whispering on the phone, your kiss when we're alone.
Tthe way you thrill my heart, your voice so neat.


You say we'll never part,our love's complete.
Those are all of sixteen reasons why I love you

Sixteen reasons Why I love you.

ブルネットのファニーフェイスの女優が歌うオールディーズ。これが、キュートな歌なんだ。40~50年代風?昔懐かしいアメリカの雰囲気だ。リタ・ヘイワースや、ベティ・グレイブルが活躍した時代。「so neat」という言葉が時代を感じる。ウディ・アレンがアニー・ホールでからかっていた。NEATではありません。
 
ベティが連れて行かれるスタジオでは「大ヒット間違いなし」のすごい企画のオーディション中。ひどい目にあったアダム・ケシャーが浮かない顔で、オーディションをしている。

アダムが振り返ると、ベティが。引きつけられるアダム。視線を合わせるベティ。恐ろしいような、蠱惑的な瞬間だ。

歌が終わり、歌手と話すアダム。歌手が「I’m the girl that's playing this part.Ha?」と言っているのが聞こえる。

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