レッド・ブレイド | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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アクションはスゴいけれど・・・。孤独な少女の孤独な戦い!!

2018年12月15日公開
監督:石原貴洋
出演:小倉優香・搗宮姫奈・花影香音 他

【賛否両論チェック】
賛:殺陣はかなりの迫力で、一見の価値あり。
否:理屈で考えながら観てしまうと、荒唐無稽すぎて楽しめない。ラストもかなり唐突で、呆気ない印象。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・少しだけあり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも


 居場所をなくした孤独な女子高生が、絵本の中の忍びの世界へと入り込んでしまいます。主演は小倉優香さん。

 霧の立ち込める林の中。伝説の忍者・才蔵(TAK∴)が、追手の忍び達に囲まれていました。しかし彼は襲いかかってくる忍び達をもろともせず、次々に倒してしまいます。地面に潜んでいた手練れの忍びも、難なく倒した才蔵。しかしそんな彼の前に、2人の年老いた忍びを人質に取った勘助(岩永ジョーイ)が姿を現します。そして結局2人は、才蔵の目の前で息絶えてしまうのでした。

 ところ変わって、現代。陸上部の高校生・マコ(小倉優香)は、父親・伸一(榊英雄)の事業が上手くいっておらず、両親は彼女の前でも、いつも口論ばかりしていました。そして彼女自身はというと、学校でクラスメイトの美希(美音咲月)達から、陰湿ないじめを受けているのでした。そんなある日の放課後、マコは学校の図書室で、ふと導かれるように1冊の本と出逢います。それは「雷風刃」という忍者の絵本で、彼女はその本を借り、自宅へと持ち帰ります。

 ところが翌朝、マコの家に刑事達がやって来ると、伸一を任意同行してしまいます。実は伸一は巨額の詐欺事件に関わっており、会社からトカゲの尻尾切りに遭って、捕まってしまったのでした。やがてマコの家へとやって来たのは、原田(岩永ジョーイ)という伸一の上司。原田は伸一の件を謝罪し、マコと母親に小切手を提示しますが、マコはどうにも納得が出来ません。そんなマコの姿に、原田は意味深な表情を浮かべるのでした。

 伸一の事件が取り沙汰されるようになると、美希達のいじめもエスカレート。母親も情緒不安定になってしまい、マコは完全に自分の居場所を失ってしまいます。転校も決まりますが、いい加減自分が住んでいる世界に嫌気が差していたマコ。そんなある夜、いつものように川沿いの道で陸上の練習をしていた彼女は、ふと走る自分の両側に、「雷風刃」に登場する忍者・ヒロ(搗宮姫奈)とユウ(花影香音)がいることに気がつきます。驚くマコをよそに、2人は彼女を自分達の絵本の世界へと連れていくのでしたが・・・。

 現実世界に自分の居場所をなくしてしまったヒロインが出逢う、絵本の中の忍びの世界。殺陣のアクションはかなりスゴくて、迫力に圧倒されてしまいます。

 ただ難点を言うと、ストーリーが大味すぎて全然共感や感情移入が出来ないところでしょうか。いじめのシーン1つをとっても、
「いやいや、そんないじめ・・・しないでしょ。」
って感じるような描写だったり、ヒロインの性格もポジティブとネガティブのどっちつかずだったり、原田の計画も訳が分からなかったりと、考えて観れば観るほど、ついていけなくなってしまいそうです。

 あまり深く考えずに殺陣を堪能したい、そんな作品といえるかも知れません。


【ワンチャン・ポイント】
※岩永ジョーイさん・・・本作では、敵の首領・原田勘助役。最近の映画では「HiGH&LOW THE MOVIE2 END OF SKY」に、PRISON GANGのメンバー・ブラウン役で出演されているほか、役所広司さん主演の「孤狼の血」等にも出演していらっしゃいますね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>