ギャングース | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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日本の壮絶な暗部。這い上がる者達の、無謀な戦いとは。

2018年11月23日公開
監督:入江悠
出演:高杉真宙・加藤諒・渡辺大知 他

【賛否両論チェック】
賛:意図せずして社会のどん底へと落ちてしまった主人公達が、這い上がろうともがき続ける姿に、社会の暗部を垣間見るようで、思わず考えさせられる。
否:ラブシーンやかなりグロいシーンが多いので、苦手な人には全く向かない。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・かなりあり
アクションシーン・・・少しあり
怖シーン・・・雰囲気はかなり怖いかも


 取材を基にしたコミックの実写映画化です。裏社会から抜け出すためにもがく、3人の青年達を描きます。主演は高杉真宙さん・加藤諒さん・渡辺大知さん。

 郊外にある、振り込め詐欺グループの事務所。その夜は、“ハリ”と呼ばれる見張り役の男達が2人いましたが、
「誰も来る訳がない。」
と油断しきっており、2人は揃ってラーメンを食べに出かけていきます。そんな事務所を外から見張っていた、主人公のサイケ(高杉真宙)とカズキ(加藤諒)の2人は、ハリの男達が出かけたのを見て、そばの車でスタンバイしていたタケオ(渡辺大知)に合図。3人は大急ぎで、事務所へと突入していきます。“タタキ”と呼ばれる、この手の窃盗・強盗。初挑戦だった3人でしたが、なんとか金庫の施錠を切断し、そのまま台車へと乗せると、車まで運んで逃走することに成功します。中には1000万円ほど入っているはずで、3人は大喜びで車を走らせるのでした。

 翌日、サイケ達が寝泊まりしている空き地の廃バスを訪れた、道具屋の高田(林遣都)。実は3人が使う道具や情報、そしてこの空き地も、全て高田から借りているものでした。ところが昨夜の金庫には1000万円入っているはずが、実際には振り込め詐欺の入金直後ではなく、入っていたのは20万円ほど。しかも全てを提供している高田に足元を見られ、全額持っていかれてしまい、
「お前ら、タタキ向いてねえよ。」
と言われる始末でした。そんなサイケ・カズキ・タケオの3人は、同じ少年院で過ごした仲間。退院はしたものの身分証も作れず、日雇い労働でも足元を見られてしまい、1日中働いても2000円にしかなりません。そこで彼らは一攫千金を目指し、タタキ稼業へと手を出したのでした。一方その頃、彼らが襲った事務所では、ハリの2人が激しい拷問を受けていました。その事務所を束ねていたのは、“カンパニー”と呼ばれる犯罪組織の代表格「六龍天」でした。怒りが収まらないのは、六龍天で“番頭”を務めている加藤(金子ノブアキ)。加藤はトップの安達(MIYAVI)に知られまいと、損害を補填すると共に、部下のアゲハ(篠田麻里子)達に犯人の行方を探させるのでした。

 それからしばらく経ったある日、サイケ達はホームセンターで盗品を売ろうとしていた双子・海老名兄弟(斉藤祥太・斉藤慶太)を尾行していました。やがて海老名兄弟が車で向かったのは、郊外にある廃工場。ここに盗品の倉庫があると睨んだサイケ達は、海老名兄弟が留守にした隙にタタキに入りますが、そこでハリをしていた少女・ヒカリ(伊東蒼)に、写真を撮られてしまいます。慌てる3人でしたが、ヒカリの腕や背中には無数の虐待の痕があり、海老名兄弟に無理やりハリをやらされていたのは明白でした。そこへ海老名兄弟が戻ってきたため、サイケはすぐに逃げようとしますが、かつて妹を父親に虐待されていたカズキは見捨てることが出来ず、ヒカリも車に乗せてしまいます。なんとかその場は逃れることが出来ましたが、ヒカリは高熱があり、仕方なく高田の手引きで闇医者へと連れていくことに。結局その日のアガリは全て持っていかれてしまい、サイケは激怒します。ところが、ヒカリが隠し持っていたSDカードの中に、六龍天が使っている詐欺の被害者名簿が入っていたことから、状況は一変。サイケ達はそれを基に被害者を見張り、やって来た“受け子”を尾行し、金の保管場所を襲撃することにするのでしたが・・・。

 両親に捨てられ、犯罪に走るしかなかったサイケ、父親の暴力から妹を守ったカズキ、人が良すぎて仲間に売られたタケオ。社会のどん底まで落ちてしまった3人が、なんとか這い上がろうともがく姿が壮絶で、思わず圧倒されると同時に、日本の暗い部分を覗き見ているようで、考えさせられてしまいます。

 ストーリーは割と単純で、少し呆気ない感もありますが、実際の取材に基づいているかと思うと、それもまた胸が痛むようです。

 グロいシーンはかなり多くて、ラブシーンもありますので、苦手な人には向きません。気になった方はチェックしてみて下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>