ボーダーライン ソルジャーズ・デイ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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壮絶すぎるサバイバル。過酷な世界での凄惨な戦い。

2018年11月16日公開
監督:ステファノ・ソッリマ
出演:ベニチオ・デル・トロ
ジョシュ・ブローリン 他

【賛否両論チェック】
賛:メキシコに潜入した主人公達が陥る危機と、その状況下でのサバイバルを、圧巻のアクションで描いていく様に、観ていてハラハラさせられる。
否:今回は麻薬戦争の現実というよりは、アレハンドロ達が任務中に巻き込まれる絶望的な状況を、いかにして乗り越えていくかがメインでもあるので、社会派の要素はそれほどない。グロシーンも結構あり。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・かなりあり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも


 国境地帯での麻薬戦争の現実を描いた作品、その続編です。今回は不法入国移民を巡り、カルテル同士の抗争を起こさせるべく、メキシコへと潜入します。主演はベニチオ・デル・トロ。

 アメリカとメキシコとの国境付近。ある夜、いつものように警戒に当たっていた国境警備隊のヘリが、不法に国境を越えてくる移民の一団を発見します。すぐに地上の部隊が移民達を拘束しますが、その中の1人が夜陰に乗じて逃走を図るのでした。しかしすぐにヘリが気がつき、男は取り囲まれてしまいます。すると男は、手にしていた起爆装置で、自ら爆死してしまうのでした。時を同じくして、アメリカ・カンザスシティにある大型スーパーで、数名の男達による爆弾テロ事件が発生。子供を含む15人の命が、奪われてしまうのでした。

 ところ変わって、ソマリア。CIAの特殊部隊が、海賊のアジトを襲撃します。リーダー格のバシールは拘束され、アメリカ軍の基地へと収容されますが、そのバシールを尋問したのが、特別捜査官のマット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)でした。カンザスシティで起きたテロ事件の実行犯が、麻薬カルテルの手引きによって、メキシコ経由で不法に入国したイエメン人だと睨んでいたマットは、バシール達海賊に金を払い、乗っている船を襲わないように頼んだ人間がいると踏んで、バシールを捕らえたのでした。マットは手段を選ばず、
「答えないと、家族がいる自宅を空爆する。」
と脅し、バシールが口を開かないと見るや、本当に空爆させてしまいます。その後も彼の家族が乗る車を標的にするマット。バシールはとうとう折れ、依頼した人物が麻薬カルテルのアダム=カル=ラシムだと白状するのでした。

 その後、テロとの戦いを声高に訴える司法長官のジェームズ・ライリー(マシュー・モディーン)に呼び出され、マットは帰国します。そこで彼は、ライリーを始めとする上層部から、今後指示される作戦の概要を聞かされるのでした。現在は麻薬よりも、移民を不法入国させるのが、麻薬カルテルの重要な収入源。そこでその収入源を断つべく、現状の麻薬カルテル同士の均衡を破り、わざと争いを起こさせるよう工作するというものでした。そこでマットは、かつてカルロス・レイエスが率いる麻薬カルテルに家族を殺され、今は暗殺者となっている元検察官のアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)を呼び寄せ、部下達と共に作戦を開始します。まず手始めに、レイエスと敵対するカルテルの顧問弁護士を、レイエスの手先の仕業に見せかけて射殺。その後、今度はレイエスの娘・イザベル(イザベラ・モナー)を報復に見せかけて拉致し、お互いに抗争を起こさせようとするのでした。

 途中まで、作戦は順調に進んでいました。マット達は、イザベルの学校から自宅までの送迎中の車列を襲撃し、彼女を拉致。その後、アメリカ国内のテキサスの民家で保護したように見せかけ、レイエスに引き渡すために、陸路で再びメキシコへと連れていくことにします。ところが、ここで彼らを予想外の事態が襲います。国境付近からは、メキシコ警察の車両が護衛についていましたが、CIAの工作を見抜いていたメキシコ側の裏切りに遭ってしまい。マット達は砂漠の真ん中のハイウェイで、壮絶な銃撃戦に巻き込まれてしまうのでした・・・。

 前作の知識は、最悪無くても大丈夫そうです。

 麻薬戦争が下火になった代わりに、不法入国移民が重要な収入源と化したカルテル。そんなメキシコに火種をもたらすべく潜入したマットやアレハンドロ達が、奇襲や上層部の理不尽から陥ってしまう困難な状況下で、生き延びるために戦い続けていく姿が、壮絶に描かれていきます。特にラストは、ただただ圧倒されます。

 ただ今回は、どちらかというと作戦を仕掛けに出た主人公達が遭遇する、過酷な事態での戦いやサバイバルがメインなので、麻薬戦争を描いた社会派の感はあまりありません。その辺りは、好みが分かれそうなところです。

 グロシーンも結構ありますが、銃撃戦を主とする圧巻のアクションは今回も健在ですので、苦手でなければ是非。


【ワンチャン・ポイント】
※イザベラ・モナー・・・本作では、アレハンドロ達によって拉致されるイザベル・レイエス役。最近の映画では、何といっても「トランスフォーマー 最後の騎士王」での、トランスフォーマー達と共に暮らす少女・イザベラ役が有名なところです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>