GODZILLA 星を喰う者 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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宗教色はかなり強め。異色かつ難解な怪獣映画。

2018年11月9日公開
監督:静野孔文・瀬下寛之
出演(声):宮野真守・櫻井孝宏・杉田智和 他

【賛否両論チェック】
賛:絶望的な状況下で、人類の怒りと憎しみに呼応するかのように降臨する絶対神・ギドラと、それを取り巻く登場人物達それぞれの思惑が交錯し、最後の戦いが繰り広げられていくのが印象深い。
否:前作までの知識は必須。ストーリーが非常に難解かつ宗教色もかなり強いので、好き嫌いは極端に分かれそう。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・少しあり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも


 装いも新たにアニメ映画化された3部作、その最終章です。

 メカゴジラシティでのゴジラとの死闘の際、ビルサルドによる人体の強制ナノメタル化という非情な手段を受け入れられず、結果として戦いに敗れてしまった主人公のハルオ・サカキ(声:宮野真守)。生き残った隊員達は、人類の子孫であるフツアの村へと身を隠しますが、そこにはゴジラへの対抗手段を完全に失ってしまったという、悲壮感と絶望感が漂っていました。するとエクシフの軍属神官であるメトフィエス(声:櫻井孝宏)の説法が、次第に影響力を持ち始めます。生き残った隊員の中には、ナノメタルに襲われたにも関わらず、結果的に取り込まれなかった者がおり、彼らはそれを
「奇跡だ。俺達は神に選ばれたんだ。」
と考えるようになっていくのでした。しかしどうにも納得が行かないハルオに、軍属環境生物学者のマーティン・ラッザリ(声:杉田智和)が、その真相を明かします。実はハルオを含め、ナノメタルに取り込まれなかった者には、フツアの村でケガの治療を受けたという共通点があり、恐らくフツアの薬が何らかの抗体を持っているのだろうということでした。しかし今や、隊員達の士気はメトフィエスの教えによって保たれており、マーティンも孤立することを恐れ、そのことは口に出来ずにいました。

 時を同じくして、地球上空で彼らの帰還を待つ移民船「アラトラム号」では、ハルオの行動の是非とその処遇について、議論が紛糾していました。仲間を失ったビルサルドのハルエル・ドルド(声:中井和哉)は、
「サカキ大尉の行動は反逆だ!!」
として極刑に処すべきと主張しますが、人類側も
「技術を提供したからといって、生殺与奪権まで握ったつもりか!!」
と猛反発。結局会議は物別れに終わってしまいます。そんな中にあって、アラトラム号内でもエクシフのエンダルフ(声:山路和弘)による布教で、神に救いを求める人類が増えつつあるのでした。するとその直後、とうとうビルサルドが実力行使に出ます。彼らは動力室を占拠すると、船内の電力供給を遮断し、サカキ大尉への厳罰を要求するのでした。

 フツアの村では、人心を掌握したメトフィエスが不穏な動きを見せていましたが、今の彼にとっては、どうやらハルオのゴジラへの憎しみこそが最も必要なものである様子。そんなメトフィエスはハルオに対し、まるでまだゴジラに対抗する手段があるかのような、不思議な発言を繰り返していきます。やがて時が満ちた時、時空や次元を超えて突如現れた空間から、黄金の輝きを放つ“終焉の翼”、ギドラが姿を現すのでしたが・・・。

 前作までのあらすじは全く説明してくれないので、予備知識は必要不可欠です。

 メカゴジラをも凌駕され、もはやゴジラに対抗する術をなくした人類に対し、「神による救済」を説くエクシフのメトフィエスと、その手引きによって文字通り異次元から姿を現し、圧倒的な力を持ってゴジラに終焉をもたらそうとする絶対神・ギドラ。怪獣同士の戦いに加え、主人公・ハルオとメトフィエスそれぞれの思惑も交錯し、人類の存亡を賭けた戦いの最終章が紡がれていきます。

 ただ今回の内容は非常に宗教的な内容も多く、かつその理論は理屈で理解しようとすること自体がナンセンスなほど、とても難解なものです。人によっては、
「何それ!?そんなの有り!?」
・・・ってなってしまうかも知れません(笑)。

 シリーズのファンですら賛否が分かれそうな終わり方ではありますが、前作まで観てきた方は勿論のこと、気になった方も是非。


【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>