ヴェノム | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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魅力的な最凶の悪。完全大人向けのダークヒーロー誕生!!

2018年11月2日公開
監督:ルーベン・フライシャー
出演:トム・ハーディ
ミシェル・ウィリアムズ 他

【賛否両論チェック】
賛:特に予備知識は不要。寄生されたエディが、ヴェノムの力に少しずつ魅了されていく姿に、悪の力に人間が惹かれる様が垣間見える。ド迫力のアクションや独創的な音楽も、必見・必聴。
否:急に驚かせるシーンや少しグロい描写等、小さい子には向かないような内容。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・あり
アクションシーン・・・かなりあり
怖シーン・・・急に驚かせるシーンが少しあり


 スパイダーマンにも登場する最強の悪・ヴェノムを主人公に描いた作品です。主演はトム・ハーディ。

 全ての始まりは、「ライフ財団」という財団が宇宙へ飛ばしていた宇宙船「LF1」が、東インドネシアへと墜落した事故でした。LF1は“何か”のサンプル4体を載せていましたが、すぐに調査を始めた財団によって、1体が脱走していることが確認されます。するとその時現場にいた地元の女性警官が、まだ息がある乗組員を発見、乗組員はすぐに救急車で搬送されていくのでした。ところがその救急車の中で、乗組員の身体から飛び出した“何か”が、女性警官に寄生。女性警官は救急車を破壊すると、そのまま逃走してしまうのでした。

 時を同じくしてアメリカでは、ジャーナリストのエディ・ブロック(トム・ハーディ)が、連続するホームレスの行方不明事件をテレビでリポートしていました。記者としてテレビではそこそこの人気を博しているエディでしたが、その実は正義感は強いものの、怖がりな一面もありました。そんな彼と結婚間近の恋人は、法律事務所で働くアン・ウェイン(ミシェル・ウィリアムズ)。彼女は現在、ライフ財団が起こされている訴訟を担当しているところでした。ある日のこと、エディはテレビ局の上司から、ライフ財団のトップであるカールトン・ドレイク(リズ・アーメッド)の取材を命じられます。悪い噂の絶えないライフ財団への取材に対し、難色を示すエディでしたが、上司は
「ロケットの話を聞いてくればイイ。」
と、聞く耳を持ちません。かくしてエディは、無理やりドレイクへの取材を命じられてしまうのでした。

 その日の夜、エディは自宅へ泊まりに来ていたアンのパソコンに、ライフ財団の訴訟関係のメールが届いたことに気づき、ついついメールを覗き見してしまいます。するとそこに書かれていたのは、ライフ財団の人体実験疑惑の詳細で、被験者とおぼしき人間の氏名等も克明に書かれているのでした。迎えた取材当日、正義感の強いエディはついつい人体実験の話を聞いてしまい、取材は中止に。その後、絶大な影響力を持つ財団の手が回って、エディはテレビ局をクビにされてしまい、情報漏えいを疑われたアンも法律事務所をクビにされてしまいます。激怒したアンに、エディは遂に別れを切り出されてしまうのでした。

 しかしライフ財団による人体実験は、実際には紛れもない事実であり、ドレイクの指示の下でホームレスを連れてきては、LF1が回収した宇宙外生命体「シンビオート」と共生させる実験が行われていました。その夜もアイザックというホームレスの男性を使い、シンビオートに寄生させますが、結果は失敗し、アイザックは死亡してしまいます。その後も実験は繰り返し行われ続けますが、こうした実験に嫌気がさした研究者の1人、ドーラ・スカース(ジェニー・スレイト)が告発を決意。彼女は失意の中で飲んだくれていたエディを尾行し、話を持ちかけます。ヤケになっていたエディは、1度はこの話を断りますが、アンにダン・ルイス(リード・スコット)という医者の恋人が出来たことを知って吹っ切れ、ライフ財団へ潜入することを決意するのでした。こうしてエディは、ドーラの手引きでライフ財団の研究施設の中へと潜入しますが、そこで彼は、顔見知りのホームレス女性・マリアを見つけます。エディはなんとか彼女を助けようとしますが、次の瞬間、まるで別人のように豹変したマリアに襲われ、飛び出してきたシンビオートに寄生されてしまうのでした・・・。

 正義感は強いものの、臆病で怖がりで、ツキにも見放されたエディ・ブロック。そんな彼が寄生されたシンビオート・ヴェノム。強くて凶暴で、でもどこか憎めないヴェノムに振り回されるうち、次第にその力に可能性を見出だしていくエディの姿が、人類を魅了するのはいつも強力な悪の力であることを、改めて実感させられるようです。

 その一方で、エディとヴェノムの会話はどこか丁々発止で、観ていて思わずクスッと笑えてしまうような、小気味良さもあります。また、この作品ならではの独創的な音楽も、魅力の1つですね。

 ただ描写は少しグロいシーンや、パニック映画のように急に驚かせるシーンなんかもあるので、小さい子や苦手な人には向きません。とは言うものの、最凶の力を持つヴェノムのド迫力アクションは必見です。最強最悪のダークヒーロー誕生の瞬間を、是非劇場でご覧下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>