死霊館のシスター | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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全ての元凶が明かされる。この上ない戦慄の恐怖体験。

2018年9月21日公開
監督:コリン・ハーディ
出演:タイッサ・ファーミガ
デミアン・ビチル 他

【賛否両論チェック】
賛:予備知識がなくても楽しめそう。様々な恐怖体験描写の数々や、遂に明かされる諸悪の元凶に、観ていてハラハラさせられてしまう。人間の浅ましさがその一因をなしていることにも、考えさせられる。
否:急に驚かせるシーンがメチャメチャ多いので、苦手な人は絶対に観られない。グロシーンもあり。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・結構あり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがメッチャあり


 最恐ホラー「死霊館」シリーズの前日譚です。1950年代のルーマニアを舞台に、悪魔と対峙することになるシスターを描きます。主演はタイッサ・ファーミガ。

 全ての元凶は、1952年・ルーマニアの聖カルタ修道院から始まりました。修道院の地下通路へとやって来た、修道長とシスター・ビクトリアの2人。不気味な扉の上には、「神はここで死す」との文字が刻まれていました。意を決した修道長が中へと入り、ビクトリアは必死に祈りを奉げますが、すぐに血まみれになった修道長が、這うようにして出てきます。修道長は何かのカギをビクトリアに渡しますが、その直後、何者かによって奥へと引きずり込まれてしまうのでした。ビクトリアは急いで部屋へと戻ると、背後から迫り来る気配に恐れおののきながらも、ロープで首をくくり、窓から飛び降りてしまいます。それからしばらく経ったある日、修道院へと配達物を届けるフランス系カナダ人の“フランキー”ことティローが、カラスについばまれて見るも無残になったビクトリアの遺体を発見するのでした。

 ところ変わって、バチカン。かねてより、超常現象が起こる現場へと派遣されてきた神父のバーク(デミアン・ビチル)が、司教達によって呼び出されます。そこで命じられたのは、聖カルタ修道院でビクトリアが自殺した、あの一件の調査でした。また司教は、
「土地勘がある。」
として、イギリスにいる見習いシスターのアイリーン(タイッサ・ファーミガ)を連れていくよう命じ、バークはイギリスまで彼女を迎えに行きます。ところが、イギリスの修道院で子供達を教えていたアイリーンには、ルーマニアの土地勘はありません。バークは今回の調査の裏に、何か別の事情があるとにらむのでした。

 こうしてルーマニアへとやって来た2人は、早速ティローに話を聞くことに。渋々応じたティローによると、修道院の周囲では度々不吉な現象が起きるために忌み嫌われており、村人は近づかないとのこと。ティローだけは配達物を届けるため、定期的に修道院の前まで行っているとのことで、バークとアイリーンは彼の案内で、修道院まで向かうことになります。ビクトリアの遺体は、ティローが農作物を届ける際の冷暗庫に運び込まれていましたが、中へ入った直後、ティローが
「先に言っておく。遺体が動いている。」
と言い出します。運び込んだ際、ティローは遺体を横たわらせたはずでしたが、今目の前にある遺体は、なんと座っているのでした。それでもバークは、遺体が身に着けていたカギが、何か重要なものであるとみて回収し、修道院の中へと向かいます。

 3人を出迎えたのは、暗がりにいた修道長。
「シスター達から話を聞きたい。」
というバークに対し、修道長は徹夜の祈祷明けならと、条件付きでこれを承諾。かくしてアイリーンとバークは、来訪者用の部屋に泊まることになるのでしたが、これが身の毛もよだつ恐怖の始まりになろうとは、この時は誰も想像していませんでした・・・。

 前作までの知識は勿論あった方が楽しめますが、基本的には前日譚なので、この作品単体でも充分に楽しめそうです。

 ルーマニアの地でシスターの謎の死を調査する、悪魔祓いの神父と見習いシスター。そんな2人を襲う恐怖の数々は、その手練手管やバリエーションも実に豊富で、ホラー映画に慣れている人にとっても、思わずギョッとさせられてしまうこと請け合いです。

 また、前作までを観てきた人にとっては、これまで様々な恐怖をもたらしてきたその元凶が、遂に明らかになるのが印象的です。その過程において、権力欲や戦争といった、人間の浅ましさが引き金となっていることにも、思わず考えさせられてしまいますね。

 言わずもがな、急に驚かせるホラー映画特有の描写は多く、グロいシーンも結構あったりしますので、苦手な人は絶対NGだと思いますが、戦慄の恐怖を是非劇場で体感してみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※タイッサ・ファーミガ・・・本作の主演です。「死霊館」シリーズの主演であるベラ・ファーミガの妹さんで、最近の映画ではマーク・ストロング主演の「記憶探偵と鍵のかかった少女」でのヒロイン役等が有名なところです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>