リグレッション | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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疑惑と恐怖の果てに待つ、衝撃的な真実とは。

2018年9月15日公開
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:イーサン・ホーク
エマ・ワトソン 他

【賛否両論チェック】
賛:終始おどろおどろしい世界観の中で、人間が持つ集団心理の怖さを身につまされる。真相もかなり衝撃的。
否:雰囲気はかなり不気味で、急に驚かせるようなシーンもある。その割にラストはあっさりし過ぎている感も否めない。


ラブシーン・・・少しだけあり
グロシーン・・・あり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・雰囲気はかなり怖いかも


 実話に着想を得た作品です。90年代のアメリカを舞台に、悪魔崇拝にまつわる怪事件に遭遇する刑事の姿を描きます。主演はイーサン・ホーク。

 1990年10月14日。ミネソタ州のとある田舎町の警察署に、1人の男が出頭してきます。男の名前はジョン・グレイ。実はこの男、既に教会で保護されている娘のアンジェラ(エマ・ワトソン)から、1年近くにもわたる虐待を告発されていました。刑事のブルース・ケナー(イーサン・ホーク)はすぐに取調べを始めますが、奇妙なことに、ジョンは虐待に関する記憶がすっぽりと抜け落ちている様子なのでした。彼の妻のエミリーは既に他界しており、実母のローズは憔悴気味、そして息子のロイは家出していて、グレイ家の家族関係は荒んでいました。家宅捜索を終え、署へと戻る車の中で、同僚のジョージは「虐待がアンジェラの嘘である可能性」を指摘しますが、ケナーはどこか違和感を覚えるのでした。

 その後警察署へは、心理学の権威であるケネス・レインズ(デビッド・シューリス)教授が呼ばれ、ジョンを鑑定します。彼によると、どうやらジョンは嘘をついている訳ではなく、、本当に記憶がない可能性が高いとのこと。そこでレインズはジョンに退行催眠療法を施し、失われた記憶を取り戻そうと試みるのでした。その結果ジョンは、アンジェラに乱暴をしている“第三者”の姿と、ジョン自身がその様子を写真に収めているという、衝撃的な光景を思い出します。そしてさらに、現場にいたその第三者が、なんとジョージだったことも思い出すのでした。

 怒りに駆られたケナーは、すぐさまジョージを逮捕・勾留して取調べますが、当のジョージは容疑を完全否定。そこでケナーは、レインズと共に教会へと出向き、精神的に不安定になっているアンジェラから、なんとか話を聞き出そうとします。アンジェラはどうにか筆談には応じてくれますが、そんな彼女によって明かされたのは、事件がジョンによるただの虐待ではなく、当時アメリカで社会問題になりつつあった“悪魔儀式的虐待”という、生々しい儀式の模様だったのでした・・・。

 なんとなくマーク・ストロング主演の「記憶探偵と鍵のかかった少女」の雰囲気を思い出しました。加害者に事件の記憶が全くないという不可解な虐待事件が、やがて全米をも動かす悪魔崇拝事件と絡み合っていく様は、まるでホラー映画を観ているようで、非常に不気味です。

 そして最後に明らかになる真実も、また衝撃的です。ラストはやや呆気ない印象も受けますが、人間が持つ集団行動の恐ろしさを痛感させられます。あまり言うとネタバレになってしまうので、詳しくはご覧になってみて下さい。

 怖い映画が苦手な人には向きませんが、サスペンスやミステリー好きにはオススメの作品です。


【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>