イマジネーションゲーム | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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何とも苦い空気感。次々と露になる、人間の浅ましさ。
 
2018年7月28日公開
監督:畑泰介
出演:久本雅美・板野友美・田中幸太朗 他
 
【賛否両論チェック】
賛:様々な場面で次々と明らかになる人間の二面性と、その浅ましい姿に、思わず考えさせられる。
否:そもそもの内容がかなりシュールでツッコみどころが多々あるほか、必要性に疑問を感じてしまうシーンも多いので、好き嫌いは分かれる。
 
ラブシーン・・・お色気シーンが少しあり
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・基本的にはなし
 
 
 ネット上を賑わす2人の女性が出逢い、事態が思わぬ方向へ進んでいく様を描く作品です。主演は久本雅美さんと板野友美さん。
 
 ある朝、目を覚ました大手企業のサラリーマン・池内勉(田中幸太朗)。専業主婦の妻・葵(板野友美)とはろくに会話もせず、弁当を受け取るとそそくさと出勤していきますが、その弁当は公園ですぐに捨ててしまうのでした。その後勉は依頼していた探偵から、葵の身辺調査の報告を受けます。それによると葵は、不満を抱えた妻達が夫への密かな嫌がらせをインターネット上で報告し合う「夫への復讐サイト」という闇サイトで、“ジャンヌダルク”というハンドルネームで人気を博しているとのこと。そして探偵が見せた自宅の隠しカメラの映像には、勉の歯ブラシでトイレの便器を掃除する、葵の姿が映っているのでした。
 
 一方こちらは、大手ゼネコンで働くキャリアウーマン・早見真紀子(久本雅美)。彼女は仕事が出来るエリートである一方で、その厳しさから社内での評判は最悪で、常に陰口を叩かれていました。時を同じくして、世間では“真夜中の女神”と名乗る謎の女性が、動画サイトを賑わせていました。顔を見せないその女性の投稿は、夜の街中に脱いだ下着を隠す映像と、場所のヒントを載せるというもので、熱狂的なファンがその場所を探し回り、争奪戦になっているのでした。
 
 その後も勉は、葵には何も聞けぬまま、ジャンヌダルクの書き込みを見守っていましたが、ある日
「夫の大好物のクリームシチューに、漂白剤を入れてみる。」
というコメントを見つけ、とうとう我慢の限界に達してしまいます。帰宅した勉は、クリームシチューを出してきた葵に対し、隠しカメラの映像を見せて詰め寄ります。激しく動揺した葵は、着の身着のまま家を飛び出してしまうのでした。葵は近所の公園の遊具の下で野宿しようとしますが、そこで見つけたのは1枚の下着。するとそこへ、“真夜中の女神”が声をかけてきます。その正体は、なんとあの真紀子でした・・・。
 
 なんといいますか・・・、人間不信になってしまいそうな作品です(笑)。夫婦の間で芽生えていた嘘や憎しみに始まり、自分達の嗜好で簡単に手のひらを返すネット上の人間達や、気に入らない者を簡単につまはじきにする会社や近所でのコミュニティ等、人間の浅ましさがこれでもかと凝縮されていて、おぞましさをも感じさせます。
 
 そんな社会にあって、「ネットへの投稿」という手段でうさを晴らしていた、真紀子と葵。2人の運命が交錯し、事態が予想だにしない方向へと進んでしまう様子も、またシュールで考えさせられます。
 
 その反面、思わず
「これは・・・必要?」
と感じてしまうようなシーンも多く、主人公達のそもそもの行動へのツッコみどころも多いので、好みは分かれると思います。
 
 何ともいえない空気感の作品ですので、気になった方は是非。
 

【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>D