50回目のファーストキス | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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純愛ラブストーリー in 福田雄一ワールド!!

2018年6月1日公開
監督:福田雄一
出演:山田孝之・長澤まさみ・ムロツヨシ 他 

【賛否両論チェック】
賛:プレイボーイだった主人公が、記憶が持たないヒロインのために奮闘する様や、そんな彼との関係に苦悩するヒロインの姿が、ラブストーリーの王道を行くようで感動的。そんな物語の中に、福田雄一監督ならではの笑いのエッセンスがふんだんに取り入れられ、沢山笑ってしまうのもステキ。
否:何かにつけて笑いを取ろうとしてくるので、本当に純愛だけを楽しみたい人にはちょっと鬱陶しく感じてしまうかも。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし


 福田雄一監督最新作で、ハリウッド映画のリメイクです。プレイボーイの天文学者と、記憶が1日しか持たないヒロインとの出逢いを描きます。主演は山田孝之さん。

 ハワイ旅行から帰ってきた、日本の女性達。年齢も職業も様々な彼女達でしたが、皆一様に口を揃え、ある1人の日本人ツアーガイドとのロマンスを語るのでした。その張本人・弓削大輔(山田孝之)は、今日もハワイで、1人の日本人旅行者の女性と過ごしていました。名残惜しそうな彼女に対し、弓削は
「隠していたが、俺はスパイなんだ。」
と告白し、通りかかった水上バイクに(チップを渡して)飛び乗り、去っていくのでした。

 そんな大輔の正体は、星が綺麗に見えるハワイで天文学を研究しながら、ツアーガイドをしては後腐れのないその場限りの恋を楽しむ、まさにプレイボーイでした。その日の朝、直したばかりの車がエンストを起こしてしまい、大輔は仕方なくレッカー車が来るまでの間、近くにあったレストランで時間を潰すことにします。するとそこで見かけたのは、恐らく地元の人間らしき、1人の華麗な女性。彼女はパンケーキを器用に切り分けると、その部品で小さな家を作っていました。
「お近づきになるのは旅行客の女性だけ。」
がポリシーの大輔でしたが、いてもたってもいられなくなり、彼は思わず声をかけてしまいます。これが大輔と藤島瑠衣(長澤まさみ)との最初の出逢いでした。

 星座の話で意気投合した2人は、翌日も同じレストランで会う約束をします。ところが迎えた翌朝、馴れ馴れしく瑠衣に声をかけた大輔は、何故か激しく敬遠されてしまいます。どうやら瑠衣は、大輔のことを全く覚えていない様子。戸惑う大輔をレストランの女主人が外へと引っ張っていくと、衝撃の事実を告げます。瑠衣は去年の10月9日に事故に遭い、記憶が1日しか持たないとのこと。父の健太(佐藤二朗)が気を回し、新聞等身の回りの日付を偽ることで、瑠衣は毎日同じ1日を送っているのでした・・・。

 超プレイボーイだったはずの大輔が、1日しか記憶が持たないために同じ日を送り続ける瑠衣と出逢い、彼女のために奔走していく姿が、微笑ましくも感動を誘います。そしてそんな大輔の努力を知り、感謝しながらも、やがて苦渋の決断を迫られていく瑠衣の姿にも、愛の儚さを痛感させられます。

 とはいえ、そこは福田雄一監督。山田孝之さんとムロツヨシさん、そして佐藤二朗さんといった常連さん達の息ピッタリのかけ合いが小気味よくて、お腹が痛くなるほど笑ってしまいます。個人的には太賀さん演じる慎太郎のキャラクターが、真面目なストーリーとの程よい中和剤になっているようで、好きでした(笑)。

 沢山笑ってホロッと泣ける、そんなステキなラブストーリーです。是非ご覧になってみて下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※太賀さん・・・本作では、瑠衣の変わった弟・慎太郎役。最近の映画では「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」や「アズミ・ハルコは行方不明」、「追憶」等に出演されているほか、自殺した親友の足跡を辿る青年を描いた「走れ、絶望に追いつかれない速さで」での主演や、「アゲイン 28年目の甲子園」や「あん」、「マンガ肉と僕」や「淵に立つ」といった作品にも出演していらっしゃいます。


オススメジャンル&オススメ度・・・<癒されたい>