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いろんな意味で母は強し。異色のシチュエーション・サスペンス!!

2018年7月13日公開
監督:ミゲル・アンヘル・ビバス
出演:レイチェル・ニコルズ
ローラ・ハリング 他

【賛否両論チェック】
賛:お腹の我が子を守るために、不気味な女の凶行に立ち向かっていくヒロインの様子に、「母としての強さ」を感じさせる。
否:「聴覚障がい」という設定には、それほど必然性を感じないのが本音。物語も結構予定調和なほか、急に驚かせるようなシーンも結構あるので、苦手な人には向かない。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・かなりあり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・急に驚かせるシーンが結構あり


 最愛の人を失った身重の主人公が、クリスマスの夜に謎の女の襲撃に遭うサスペンスです。

 その夜は、雨が強く降っていました。聴覚障がいを持つ身重の主人公・サラ(レイチェル・ニコルズ)は、夫のマットを助手席に乗せ、車を走らせていました。生まれてくる子供の名前をどうするかという話になり、ついつい浮かれてしまうサラでしたが、次の瞬間、車は対向車線の車と正面衝突、激しく横転してしまいます。薄れゆく意識の中で、サラは助手席のマットを呼び続けるのでした。

 サラとお腹の子供は奇跡的に一命を取りとめますが、マットは帰らぬ人になってしまい、サラは一気に失意のどん底へと叩き落されてしまいます。迎えたその年のクリスマス。出産を間近に控え、産婦人科から帰宅したサラは、励ましてくれる隣人で同性愛者のアイザック(ベン・テンプル)に、
「家を売ろうと思う。」
と告げるのでした。アイザックは恋人・ブレンダンとの夕食にサラを呼ぼうとしますが、サラは夜に到着する予定の母親と過ごすため、招待を丁重に断ります。アイザックが帰った後、サラは母親のために、玄関の鍵をいつものように外の郵便受けへと入れておくのでした。

 その日の夜は、あいにくの激しい雨となりました。愛犬・エクスカリバーと共にリビングで過ごしていたサラは、ふと玄関を叩く音に気がつきます。怪訝そうに玄関へと向かってみると、女性の声で、
「車が壊れてしまい、携帯電話も充電切れなので、電話を貸してほしい。」
と訴えてきます。しかし覗き窓から覗いても、何故か玄関の電気が点かず、女性の顔は見えません。不審に思ったサラは断りますが、女性は玄関の扉を激しく叩き、今にも侵入してきそうな気配を見せたため、サラはすぐに警察へと通報。パトカーが駆けつけますが、不審者は見つかりませんでした。

 警察官達は巡回を強化する旨を告げると、すぐに撤収しますが、実は時既に遅し。郵便受けの合い鍵が使われ、不気味な影はサラの家の中へと入り込んでいたのでした。そうとは知らないサラは、寝室で補聴器を外し、就寝。するとその怪しげな女(ローラ・ハリング)は、リビングに来て吠えたエクスカリバーを惨殺した後、寝室で寝ていたサラにクロロホルムを嗅がせて意識を失わせると、その両手を拘束し、点滴でオキシトシン(陣痛促進剤)を投与し始めるのでした・・・。

 あまり言うとネタバレになってしまうので、詳しくはご覧になっていただきたいのですが、色々な意味で「母は強し」と痛感させられる作品です。失意の中で、肉体的にも精神的にも追いつめられながらも、謎の女の執拗な凶行に懸命に立ち向かっていく姿は、母親になる覚悟を決めている女性の強さを、如実に感じとることが出来ます。

 一方で、そんなサラを極限まで追いつめ、胎児を奪うために殺人をも平気で犯す女の動機にも、またハラハラさせられます。決して諦めないその不気味な影に対し、サラがどう挑んでいくのか、その辺りの緊迫感からも目が離せません。

 意外と展開が読めてしまったり、女のキャラクターが案外ブレブレだったりするのがたまに傷ですが、母の強さ・女性の強さを身につまされるサスペンスですので、是非チェックしてみて下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>