レディ・プレイヤー1 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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全世代が楽しめる。一大スケールで描く、圧巻のアドベンチャー!!
 
2018年4月20日公開
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:タイ・シェリダン
オリビア・クック 他
 
【賛否両論チェック】
賛:VR世界の謎を追う主人公達が、リアルを生きていくことの意味を知っていく姿が印象深い。純粋に世界観を満喫して、アトラクション感覚でも楽しめるのも嬉しい。
否:VR内はCG感が満載で、特に戦闘シーンなんかは非常にゴチャゴチャしているので、人によっては観ていて疲れそう。
 
ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・少しだけあり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・雰囲気は少しだけ怖いかも
 
 
 スティーブン・スピルバーグ監督作品です。荒廃した近未来で、VRゲームとそこに隠された謎に、主人公達が挑みます。
 
 時は2045年。世界は荒廃し、多くの人々は「スタック」と呼ばれる、コンテナを積み上げたような住居での生活を余儀なくされていました。そんな人々の唯一の希望であり居場所は、かつてジェームズ・ハリデー(マーク・ライランス)とオグデン・モロー(サイモン・ペグ)が開発したVRゲーム「オアシス」でした。人々はそこでは自分好みのアバターになり、自分の好きなステージで好きなように楽しめるため、人々はまさにその世界に没入。また、オアシスの中ではコインを集めることで、ゲーム内だけではなく現実世界でも様々なアイテムを入手することが出来るため、特に若い世代を中心に、寝食以外は全てオアシスで過ごすようになっているのでした。特に人気があるのは、「ドゥーム」と呼ばれる戦闘地域。相手を倒すとコインを奪うことが出来ますが、自分が倒されると今までのコインを全て奪われてしまうので、プレイヤー達はまさに命懸けでゲームを楽しんでいました。
 
 主人公の青年ウェイド・ワッツ(タイ・シェリダン)も、そんなオアシスに熱中する青年の1人。現実世界では両親が早くに他界し、叔母のアリス(スーザン・リンチ)とそのヒモのリック(ラルフ・アイネソン)と同居を余儀なくされていましたが、スタックの一角に作った秘密基地の中で、彼はオアシスに没頭。“パーシヴァル”というキャラクターとなった彼は、オンライン仲間のエイチやダイトウ、ショウ達と共に、その世界を満喫しているのでした。そんなウェイドを始め、オアシスで暮らす人々を熱狂させたのが、1940年のハリデーの死後に発表された、彼の遺言でした。それによるとハリデーは、オアシスの世界の中に3つの「カギ」を隠したとのことで、それら全てのカギを誰よりも早く見つけ出した者に、彼の莫大な遺産とオアシスの運営権を渡すとのこと。この発表を機に人々はカギ探しに躍起になり、ほどなくしてオアシス内のカーレースが、1つ目のカギへと続く手がかりとなることが発見されます。しかしこのレースが難攻不落で、これまで誰もゴール出来た者がいませんでした。
 
 その日もウェイドは、エイチと共にレースに参加。レースにはオアシスの覇権を狙うIOI社の配下である、通称“シクサーズ”達も参加していましたが、スタート直後、ウェイドはそのシクサーズを片っ端から潰しにかかる、1台のバイクを目撃。彼はすぐに、その正体が“シクサーズ殺し”の異名を持つ謎の美女・アルテミス(オリビア・クック)であることに気がつくのでした。その後ウェイドは、エイチやアルテミスとデッドヒートを繰り広げますが、最後の難関・キングコングによって走路が壊されてしまいます。ウェイドは仕方なく車を停めますが、そこへ事態に気づいていないアルテミスが突っ込んできたため、ウェイドはとっさに彼女を庇い、救出。そのことがきっかけとなり、2人はすぐに親しくなっていくのでした。
 
 翌日ウェイドはいつものように、ハリデーの過去の全てが映像で閲覧出来る「ハリデー年鑑」と呼ばれる記念館を訪れます。これまで全ての記録を何回も見返しているウェイドでしたが、その日は改めて、ハリデーとモローが仲違いをしてしまった日の様子を見直すことに。しかしやはり新しい収穫はなく、諦めて帰ろうとするウェイド。画面の中では若き日のハリデーが、ゲームの域を超えて成長を続けるオアシスを危惧していました。
「前向きに進むしかない。」
と告げるモローに対し、
「後ろ向きに進んだっていいじゃないか。」
と忠告するハリデー。その言葉に、帰りかけたウェイドの足が止まります。
「思い切りアクセルを踏んで逆走するんだ。」
と続けるハリデーに、ウェイドはレースを攻略するヒントを得ます。そして迎えた翌日のレース。他の出場者達が一斉にスタートを切る中、ウェイドはハリデーの言葉通りに思い切り逆走を始めます。すると突然、コースの地下を走る秘密の通路が出現。ウェイドは瞬く間にトップとなり、遂にはレースを完走してしまうのでした・・・。
 
 VR世界の異常な発展によって、現実が形骸化した近未来。自身もその世界に生きてきた主人公が、創設者が残した謎を仲間達と共に解き明かしていく中で、次第に「現実を生きていくこと」の真意に気づいていく姿に、思わずグッときます。
「現実の世界の方が、メシが美味い。」
というセリフは、まさに言い得て妙ですね(笑)。
 
 また、そんな難しいことを考えるまでもなく、純粋にアドベンチャーとしても楽しめるのも、本作の魅力です。VRの世界に隠されたカギを、様々なヒントを基に追い求めていく様は、さながらゲームやアトラクションのようで、観ていてワクワクすること請け合いです。
 
 フルCG特有のゴチャゴチャしたスケールが苦手でなければ、是非オススメの作品です。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※マーク・ライランス・・・本作では、オアシスの創設者であるジェームズ・ハリデー役。最近の映画では、同じくスティーブン・スピルバーグ監督作品で、冷戦時代のスパイ交換を描いた「ブリッジ・オブ・スパイ」での、拘束されたソ連のスパイ・アベル役が有名なところですが、他にもショーン・ペン主演で、元特殊部隊員の男が再び戦いに巻き込まれていく様を描いた「ザ・ガンマン」や、第二次世界大戦でのダイナモ作戦による救出劇を描いた「ダンケルク」にも出演していらっしゃいます。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ストレス発散したい>