ボス・ベイビー | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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意外と感慨深い。超変化球で築かれていく、兄弟の絆。
 
2018年3月21日公開
監督:トム・マクグラス
出演(声):ムロツヨシ・芳根京子 他
 
【賛否両論チェック】
賛:中身はオッサンの赤ちゃんと弱虫な少年との交流を通して、次第に2人が兄弟以上の絆を育んでいく様に、思わず感動させられる。老若男女問わずに楽しめる内容なので、情操教育にもうってつけ。
否:作品特有の超ご都合主義な展開は、もはやご愛嬌。ほんの少しだけ、小さい子には怖そうなシーンもあり。
 
ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・ほんの少しだけあり
 
 
 アニメーション映画です。我が家に突然やって来た赤ちゃんが、実は大人顔負けの“ボス”だったら・・・。吹き替え版のボス・ベイビーの声は、ムロツヨシさんです。
 
 冒頭に短編アニメーション「ビルビー」が入ります。砂漠地帯を1人生き抜いていた希少動物・ビルビーが、鳥の赤ちゃんと出逢い、放っておけずに苦難を共にしていくストーリーです。
 
 始まりは、世界中に赤ちゃんを送り出す「ベイビー株式会社」でした。巨大なベルトコンベアーに乗って準備を整えられた赤ちゃん達は、最後の分かれ道でくすぐられ、笑うと晴れて「家族」のラインへと下っていきます。そんな中、他の子とはちょっぴり変わった赤ちゃんが1人。最後にくすぐられてもクスリとも笑わなかったその赤ちゃんは、「経営」のラインへ。やがてスーツを着せられたその赤ちゃんは、ベイビー株式会社の内部へと入っていくのでした。
 
 ところ変わって、両親と暮らす少年・ティム(声:芳根京子)の家。彼のパパ(声:石田明)とママ(声:乙葉)は、世界有数のペット会社「ワンワン株式会社」に勤めていましたが、ティムは一人っ子だったこともあり、両親の愛情をずっと独り占めしていました。そんなある日のこと、ティムは家の前にタクシーが停まり、スーツを着た赤ちゃんが歩いてくるのを窓から目撃し、慌てて玄関へと走ります。するとそこには、両親の腕に抱かれた赤ちゃんの姿がありました。
 
 それからというもの、家の様子は一変。両親は赤ちゃんにつきっきりとなってしまい、ティムは今までのように構ってもらえず、不満と淋しさを抱えるようになってしまいます。同時に彼は、自分の前でだけは、まるで言葉が分かっているかのように振る舞う赤ちゃんに、違和感を覚えるようになるのでした。そんなある夜のこと、ティムは家のどこかから電話の音が聞こえてくるのに気がつきます。しかし両親は疲れ切って、リビングで熟睡中。不審に思ったティムは、恐る恐るベイビーがいる部屋を覗き込みます。するとそこでは、なんとあの赤ちゃんが、電話を使って誰かと話をしているところでした。実は赤ちゃんの正体は、ベイビー株式会社のボス・ベイビー(声:ムロツヨシ)。彼は“とある任務”のために、ティムの家へとやって来たのでした・・・。
 
 設定そのものは突拍子もない訳なんですが、それでも不思議と物語に入っていけるのは、ベイビーを始めとする個性豊かなキャラクター達のなせる技。庭での大追跡シーン等々、観ていてクスッと笑ってしまう場面がてんこもりなのもステキですね(笑)。
 
 突如やって来た怪しすぎるベイビーに翻弄され、始めはお互いに犬猿の仲だった少年・ティム。そんな彼が、やむを得ずベイビーと行動を共にしていくうちに、次第に本当の兄弟のような絆が芽生えていく姿は、分かっていても観ていて感動してしまいます。パニックになったティムに対して、ベイビーが
「出来るかどうか、決めるのは自分だ!!」
と叫ぶシーンは、思わずグッときました。
 
展開はかなり強引すぎますが、そんなことはこの際気にせず、家族そろって沢山笑って泣きたい、そんな作品です。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※芳根京子さん・・・本作では、少年・ティムの吹き替えを担当されています。最近の映画では、「向日葵の丘 1983年・夏」での常盤貴子さんの高校時代役を始め、「先輩と彼女」「心が叫びたがってるんだ。」でのヒロイン役や、「64 -ロクヨン-」での主人公の娘役、そして9月公開の「累 かさね」では、土屋太鳳さんとダブル主演を務めていらっしゃいますね。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<家族で観たい>