ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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信念を貫く力。世界を変えた1人の勇気とは。
 
2018年3月30日公開
監督:ジョー・ライト
出演:ゲイリー・オールドマン
クリスティン・スコット・トーマス 他
 
【賛否両論チェック】
賛:味方がいない絶望的な状況下で、迷い苦しみながらも、自分の信念の下に民意を変えていくチャーチルの姿が、雄々しくてカッコよく映る。ラストの演説も必見。
否:ストーリーはかなり淡々と進むので、特に世界史に興味がないと眠くなってしまいそう。
 
ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・基本的にはなし
 
 
 第二次大戦下、ドイツの猛攻の最中にイギリス首相となった、ウィンストン・チャーチルの姿を描きます。主演はゲイリー・オールドマン。
 
 1940年5月9日。ヒトラー率いるドイツが北欧侵略を開始し、破竹の勢いで勢力を拡大する中、イギリス議会の庶民院は大荒れの様相を呈していました。野党労働党は、与党保守党が提案した挙国一致内閣を受け入れるための条件として、現政権のネビル・チェンバレン首相(ロナルド・ピックアップ)の退陣を要求します。やむなくチェンバレンは閣僚達を集め、次期首相の選定に入ることになりますが、現外相のハリファックス(スティーブン・ディレイン)を推す声が多い中で、ハリファックス自身は、
「私はまだふさわしくないでしょう。」
として、代わりに“あの男”を推すのでした。
 
 “その男”ウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)は、その日はまだ自室にいるところでした。そこへ丁度、新しくやって来た新米秘書のエリザベス・レイトン(リリー・ジェームズ)が訪れますが、早速彼が言う通りにタイプライターが打てないエリザベスは、チャーチルから手ひどく怒鳴られ、ショックで部屋を飛び出してしまいます。帰ろうとしたエリザベスを、偶然居合わせた妻のクレメンティーン・チャーチル(クリスティン・スコット・トーマス)が引き止めると、彼女の代わりに部屋へと入り、夫をなだめるのでした。そうこうしている間に、電報が配達されてきます。それはチャーチル宛てのもので、紛れもないバッキンガム宮殿からの呼び出しの電報でした。
 
 すぐに宮殿へと出向き、国王ジョージ6世(ベン・メンデルソーン)と謁見したチャーチルは、内閣組閣の任を受けます。こうして首相の座に就いたチャーチルは議会で、ドイツと和平交渉はせず、全面戦争に向かうことを主張しますが、チェンバレンら身内の支持は得られず、彼らは早々にチャーチル降ろしの画策を始めてしまうのでした。そんな中チャーチルは、ヨーロッパで戦っているイギリス兵が徐々に追いつめられ、およそ35万人がフランス・ダンケルクに取り残されていることを知らされるのでしたが・・・。
 
 劣勢な戦況下で首相となり、まさに四面楚歌の状況の中にあって、時に迷い葛藤しながらも、妻や秘書達の支えを胸に戦い続けた1人の男の素顔が、そこには描かれています。
 
 チャーチルが庶民の声を直に聞くシーンは、彼らの心意気の強さに、思わずジーンと来ます。そして、文字通り「言葉を武器に変えた」ラストの演説は、まさに必見です。
 
 お話そのものはほぼ淡々とストーリーをなぞって進むだけなので、興味がないと退屈してしまうとは思いますが(笑)、世界が今とは違っていたかも知れない決断の行方を、是非ご覧になってみて下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※リリー・ジェームズ・・・本作では、チャーチルを支える秘書のエリザベス・レイトン役。最近の映画では、なんといっても実写映画化された「シンデレラ」での主演でお馴染みの方ですが、他にも「高慢と偏見とゾンビ」での主演や、「ベイビー・ドライバー」でのヒロイン役でも出演されています。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>