ザ・シークレットマン | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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骨太すぎるほどに重厚。大事件の裏に隠された、衝撃の事実。

 

2018年2月24日公開
監督:ピーター・ランデズマン
出演:リーアム・ニーソン
マートン・ソーカス 他

 

【賛否両論チェック】
賛:ウォーターゲート事件に際し、誰も信用出来ない中で、「禁じ手」を使ってまでも真実を追及し続けた主人公の執念に、頭が下がる。
否:展開は非常に淡々と進むので、興味を惹かれないと眠くなってしまうこと請け合い。終わり方もあっさりしているほか、ウォーターゲート事件そのものを知らないと、相互関係が分かりにくい。

 

ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・基本的にはなし

 

 

 ウォーターゲート事件に際し、内部告発をしたとされるFBI副長官の葛藤を描いた実話です。主演はリーアム・ニーソン。

 

 1970年代初頭のアメリカ。大統領選を間近に控え、現大統領のニクソン陣営は、大統領顧問のジョン・ディーン(マイケル・C・ホール)を中心とした再選委員会が、動きを活発化させていました。そんなある日のこと、FBI副長官のマーク・フェルト(リーアム・ニーソン)は、ディーン達に呼び出されます。その席でディーンは、堅物として知られるFBIのフーバー長官を失職に追い込むための秘策を聞き出すべく、マークに
「どうすればフーバー長官を“銃撃”することが出来るか?」
と、比喩的に問いかけます。しかしマークはその質問に対し、
「彼はまず“防弾車”を欲しがるでしょう。」
と、皮肉たっぷりに政治家のような答えを返すと、
「私の下には、『政治家の誰が浮気相手と歩いていたか』といった個人の機密情報までももたらされており、それを私が“公的機密情報”として長官に伝えている。」
と、再選委員会の面々を牽制していくのでした。

 

 ところがその後しばらく経ったある日、出勤したマークに、部下達が
「フーバー長官が亡くなった。」
という知らせを伝えます。それを聞いたマークは、すぐに部下達を集めると、例の「公的機密情報」の処分を開始、シュレッダーや焼却機をフル稼動して、なんとか処分を終わらせるのでした。するとその直後、再選委員会の息がかかったパトリック・グレイ(マートン・ソーカス)がやって来ると、公的機密情報を渡すよう要求してきますが、マークは知らぬ存ぜぬを押し通します。しかし後日、なんとグレイは長官代理として赴任することになってしまうのでした。

 

 こうして迎えた1972年6月17日。5人の男が民主党本部に侵入し、逮捕されるという事件が発生します。その後のマーク達FBIの調べで、容疑者達はいずれも元FBIや元CIAの局員であることが判明。その目的は不明であったものの、マークは真っ先にホワイトハウスのニクソン陣営の関与を疑います。しかし無情にも長官代理のグレイからは、48時間以内に捜査を打ち切るよう告げられてしまうのでした・・・。

 

 アメリカの政治史上稀にみる大スキャンダルとなった、「ウォーターゲート事件」。その裏にあった1人の男の孤軍奮闘劇が、非常に荘厳な雰囲気の中で描かれていきます。

 

 政府や司法は勿論、同僚のFBIですらも信用出来ない四面楚歌の状況下で、副長官だったマーク・フェルトが取った、文字通り「最後の手段」。その決断もそうですが、心苦しい中で葛藤しながらも、決して己の信念を曲げずに戦い続けるその姿には、観ていて頭が下がるようです。

 

 展開そのものは非常に淡々と事実をなぞるように進むので、人によってはメチャメチャ眠くなってしまうかも知れません(笑)。サスペンス要素もほぼないので、ある種の現代史モノとしてご覧になるのをオススメします。

 

 

【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。

 

オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>D