シェイプ・オブ・ウォーター | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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好みはハッキリ分かれそう。大人向けのおとぎ話。
 
2018年3月1日公開
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:サリー・ホーキンス
マイケル・シャノン 他
 
【賛否両論チェック】
賛:孤独な2人がお互いに惹かれ合い、決断の末に辿っていく儚くも哀しい運命に、観ていてハラハラさせられる。映像美も見事。
否:雰囲気はかなり淡々と進むので、惹かれないと眠くなってしまいそう。ラブシーンやグロシーンもあり。
 
ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・あり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがあり
 
 
 ギレルモ・デル・トロ監督最新作です。言葉を発することが出来ないヒロインと、研究所に捕らわれた不思議な生物との交流を描きます。
 
 物語の舞台は、1960年代のアメリカ。ボルチモアに暮らす言葉が話せない女性・イライザ(サリー・ホーキンス)は、映画館の上のアパートに間借りし、隣りの売れない画家・ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)の身の回りの世話をしながら暮らしていました。そんな彼女の仕事は、アメリカ政府の航空科学研究所での清掃員。いつも決まった時間に家を出て、決まったバスに乗り、決まった時間に出勤(定時ギリギリ)。タイムカードの列に並んでくれていた同僚・ゼルダ(オクタビア・スペンサー)に入れてもらい、後ろから文句を言われながらタイムカードを押し、研究所内を清掃して、また定時で帰る。そんな毎日を送っているのでした。
 
 そんなある日のこと。いつものようにラボの中を清掃していたイライザとゼルダの下へ、研究所を取り仕切るストリックランド(マイケル・シャノン)が、研究員達を引き連れてやって来ます。研究員達が運んできた棺状の箱を何気なく覗いたイライザは、その中に謎の生き物が閉じ込められているのを見かけるのでした。イライザ達はすぐに追い出されてしまいますが、ストリックランドとはその後、男子トイレの清掃中に遭遇。イライザは彼が持っていた電磁警棒に、血痕が付いていることを気にかけるのでした。
 
 それからしばらく経ったある時、廊下を清掃していたイライザ達は、ラボから銃声と叫び声が聞こえるのを耳にします。やがて扉が開き、中から飛び出してきたのは、血まみれのストリックランド。彼の右手の薬指と小指は、無残にも食いちぎられてしまっているのでした。その後、ラボ内の血痕を片づけるよう命じられたイライザは、水中に閉じ込められているあの謎の生き物と遭遇します。それからも彼女は、こっそりとラボに出入りしては、その生き物と意思疎通を図り、生き物もそれに応えるように、次第に心を開いていくのでした。しかし一方でその生き物は、研究という名目で、ストリックランドから酷い虐待を受け続けているのでした・・・。
 
 雰囲気としては、同じギレルモ・デル・トロ監督の「クリムゾン・ピーク」に近いような感じでしょうか。「完全大人向けのおとぎ話」といった印象です。
 
 言葉を話せず、世間から一線を画してひっそりと生きているイライザと、故郷から連れてこられ、研究所で酷い扱いを受ける生物。一見異なるようで、実は似たような孤独を抱えた2つの魂が出逢い、やがてその喜びや悲しみを共有していく姿は、どこか切なくもあり、またどこか神々しくもあります。そんな2人の愛が果たしてどんな結末を迎えるのか、落ち着いた雰囲気の中にもハラハラさせられるものも感じさせます。
 
 そのファンタジー独特の現実味のない世界観や、ラブシーンやグロシーンがある故の好みは分かれそうですが、気になった方は是非。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>D