嘘を愛する女 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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底知れぬ嘘の果てに待つ、哀しすぎる真実とは。

 

2018年1月20日公開
監督:中江和仁
出演:長澤まさみ・高橋一生・吉田鋼太郎 他

 

【賛否両論チェック】
賛:恋人の全てが嘘という衝撃に葛藤しながらも、真実を探し始める主人公の姿が切ない。哀しすぎる真相にも胸が痛む。
否:主人公の言動に一貫性がなく、観ていて戸惑いそう。展開そのものもかなり単調なので、思わず眠くなってしまいそう。

 

ラブシーン・・・少しだけあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・雰囲気が少しだけ怖いシーンがあり

 

 

 5年間同棲した恋人の全てが偽りだったら・・・。そんな人間ドラマです。

 

 きっかけは2011年3月11日でした。東日本大震災が起き、首都圏でも大混乱が発生。避難する人混みの中で、過呼吸になってしまった川原由加利(長澤まさみ)。座り込んでしまった彼女に優しく声をかけてくれたのは、研修医の小出桔平(高橋一生)でした。この出逢いから6年後の現在。由加利と桔平が同棲を始めて、既に5年が経っていました。食品メーカーでバリバリ働き、昨年の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」も受賞した由加利は、付き合いの飲み会で帰りが遅くなることも多く、その介抱や家事は専ら桔平の仕事。それでも桔平はニコニコ微笑みながら、二日酔いの由加利を見送るのでした。

 

 そんなある夜、いつものように夕食を共にしながら、由加利は桔平に、
「母さんが上京してきて、一緒に夕飯を食べようと言ってるから、明日の夜会ってほしい。」
と切り出します。桔平は承諾しながらも、何故か浮かない表情を浮かべるのでした。そして迎えた翌日、約束の時間になっても桔平は現れません。結局最後まで彼が来ることはなく、由加利はぶ然としたまま自宅へと帰りますが、部屋にも桔平の姿はありませんでした。

 

 携帯電話も連絡がつかず、心配なまま眠りについた由加利でしたが、深夜インターホンに起こされます。しかし桔平かと思って出てみると、そこにいたのは地元の刑事達。彼らによると、桔平は近くの公園で、くも膜下出血で倒れていたところを発見されたとのこと。慌てて病院に駆けつけた由加利は、意識をなくした桔平の姿を目の当たりにします。そして由加利は刑事から、さらに衝撃的な事実を告げられます。桔平の身分証は偽造されており、住所以外は名前も含めて全て偽物だったということでした・・・。

 

 愛してきた恋人の全てが嘘だった。そんな信じられない事実を突きつけられた主人公が、己の不信感と葛藤しながら、やがて真実を探す旅へと歩みを進めていく様が、とても重苦しい雰囲気の中で描かれていくのが印象的です。

 

 その旅の果てに、やがて辿り着く哀しすぎる真実にも、思わず胸が締めつけられるようです。

 

 単調な展開には、もしかしたら眠くなってしまうかも知れませんが、「誰かを愛する」という普遍的なテーマを新鮮な角度から問いかける、そんな作品です。

 

 

【ワンチャン・ポイント】
※川栄李奈さん・・・本作では、桔平に片想いをしていたカフェ店員・心葉役。言わずと知れた元AKB48の方で、最近の映画では「デスノート Light up the NEW world」や「亜人」等に出演されているほか、「プリンシパル 恋する私はヒロインですか?」にも出演していらっしゃいます。

 

オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>D