ROKUROKU | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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不思議で怪しい世界観。豪華なキャストと妖怪の共演!!
 
2018年1月27日公開
監督:雨宮慶太・山口雄大
出演:中西美帆・志保 他
 
【賛否両論チェック】
賛:本ストーリーにオムニバスで小話が入ってくる構成が印象的。急に驚かせるシーンも少なめではあるので、ホラーが苦手でも観られないことはなさそう。
否:お話そのものはかなり荒唐無稽なので、好き嫌いは分かれそう。終わり方もやや消化不良か。
 
ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・結構あり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・結構怖いかも
 
 
 幼い頃に遭遇した妖怪の恐怖が、大人になった主人公達に再び訪れます。主演は中西美帆さん。
 
 主人公のイズミ(中西美帆)は、母のヤヨイ(伊藤かずえ)と祖父の仁蔵(ミッキー・カーチス)との3人暮らし。最近イズミとヤヨイは、認知症のような仁蔵の言動に、困らされていました。その朝も仁蔵は、庭の誰もいない空間に向かって、何故か執拗に怯えているのでした。
 
 その日の夜、会社を出たイズミの携帯電話に、非通知で着信がかかってきます。最近頻繁にかかってきていたこともあり、思いきって電話に出てみたイズミ。すると電話の主は、かつての幼馴染み・ミカ(志保)でした。疎遠になっていたこともあって、久しぶりに会う約束をした2人。迎えた週末、出かけようとするイズミに対し、仁蔵は金属片が沢山つけられた御守を手渡すのでしたが・・・。
 
 そんなイズミのストーリーに上手く関わっていく形で、9つのサイドストーリーがオムニバスで展開されていきます。
 
①会社で残業していた女性が、巨大な顔に襲われる「ぬり壁」(主演:遠山景織子)。
 
②車を運転中の貸金業者が、深夜の山道で女性を轢いてしまう「カラ傘」(主演:いしだ壱成)。
 
③釣りをしていた男性が、目には見えない謎の生物に襲われる「海坊主」(主演:マキタスポーツ)。
 
④廃墟に潜り込んだ2人のカメラマンが、倒れている女を発見する「箱女」(主演:駿河太郎)。
 
⑤ホテルで着物の女性を見かけた美大生が、その魅力に取り憑かれてしまう「ロクロク」(主演:落合モトキ)。
 
⑥娘がもらってきた不気味な乳母車が、捨てても捨てても戻ってくる「猫目」(主演:岩佐真悠子)。
 
⑦誰もいないはずの病室で、看護師が患者を発見する「ひとつ目」(主演:佐々木心音)。
 
⑧東京オリンピックの直前、建設現場で作業員達が襲われる「かまいたち」(主演:蛍雪次郎)。
 
⑨自殺した友人を供養に来た少女達が、巨大な影に狙われる「ダイダラ」(主演:妄想キャリブレーション)。
 
 一応ホラー映画ではありますが、急に驚かせるような描写もそれほど多くはないので、苦手でも観られないことはなさそうです。
 
 幼い頃、妖怪「ロクロク」ととんでもない約束をしてしまったイズミとミカ。そして時が訪れた現在、導かれるように迫り来るロクロクの恐怖に対し、意を決したイズミがどう立ち向かっていくのか、その顛末にハラハラさせられます。
 
 そして何といってもこの作品の最大の魅力は、本筋のストーリーに巧みに絡んでくる形で描かれる、9つのサイドストーリー。こちらも豪華なキャストの下、不気味な妖怪達の魅力が存分に発揮されています。
 
 終わり方はちょっと消化不良感が残るかも知れませんが、どこか滑稽でもある怪しげな世界観を、是非堪能してみて下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※中西美帆さん・・・本作の主演です。最近の映画では「ソロモンの偽証」での保健の先生役や、「喰女 -クイメ-」での市川海老蔵さん演じる主人公と浮気する若手女優役が有名なところですが、他にも「セカンドバージン」「永遠の0」「神様のカルテ2」「惑う After the Rain」にも出演していらっしゃいます。また、屋久島の職員が有名な楽団と間違えて、カルチャースクールのオーケストラを呼んでしまう「東京ウィンドオーケストラ」では主演もなさっていますので、そちらにも要注目です。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>