パワーレンジャー | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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“戦隊モノ”と侮るなかれ。若きヒーロー達の成長物語。

 

2017年7月15日公開
監督:ディーン・イズラライト
出演:デイカー・モンゴメリー
ナオミ・スコット 他
/(声)勝地涼・広瀬アリス 他

 

【賛否両論チェック】
賛:突然訪れたヒーローとしての使命に戸惑い、苦悩する若者達が、お互いに築いていく絆を通して、次第に成長していく姿が熱い。
否:メインは主人公達がヒーローになっていく過程なので、アクションシーンは思いのほか少なく、拍子抜けしてしまう感がありそう。

 

ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・殺害シーンあり
アクションシーン・・・かなりあり
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがあり

 

 

 海外でリメイクされた日本のスーパー戦隊シリーズ、その新劇場版です。ふとしたきっかけで力を手にした主人公達が、自らの運命と対峙していきます。吹き替え版の主演は勝地涼さん。

 

 始まりは6500万年前でした。地球を滅ぼさんと目論んだ魔女、リタ・レパルサ(エリザベス・バンクス/(声)沢城みゆき)の前に、パワーレンジャーは敗北を喫しますが、唯一生き残ったレッド・レンジャー、ゾードン(ブライアン・クランストン/(声)古田新太)は、最後の力を振り絞って、ロボットのアルファ5((声)ビル・ヘイダー/(声)山里亮太)に自身もろとも爆破させ、辛くもレパルサの野望を阻止するのでした。

 

 そして時代は流れ、現在。友人と深夜の高校に忍び込む、主人公のジェイソン・スコット(デイカー・モンゴメリー/(声)勝地涼)の姿がありました。強豪アメフトチームに入っていたジェイソンでしたが、大事な試合を直前に控え、彼をアメフト選手にしたいと考える父への反発心から、盗んできた牛をロッカールームに放とうとします。ところがその時、警ら中のパトカーに見つかってしまい、2人は慌てて車に乗り込むと、逃走を図ります。ところが上手く逃げ切ったと思ったのも束の間、運転がおぼつかないジェイソンは追突事故を起こしてしまい、車は派手にクラッシュ。ヒザを負傷してあえなく御用となった彼は、強制的に補習クラスへと通わされることになります。そしてそれは同時に、父の期待を見事に裏切ることにもなり、父とは険悪な関係になってしまうのでした。

 

 こうしてやって来た補習クラスで、ジェイソンはイジめられていた内気な少年・ビリー(RJ・サイラー/(声)杉田智和)を助け、イジめっ子をぶちのめします。一方、同じ補習クラスのキンバリー・ハート(ナオミ・スコット/(声)広瀬アリス)は、同じチアリーダー部の中であらぬ噂を立てられ、仲間外れにされてしまうのでした。そんな補習の授業終わり、そそくさと帰ろうとしたジェイソンをビリーが呼び止め、
「今夜連れていってほしいところがある。」
と頼み込むのでした。あいにくジェイソンの足首には、警察からつけられた追跡装置がはめられており、毎晩午後7時には家にいなければなりませんでしたが、どうやら機械に強いビリーは、その足かせも無効化出来るようで、ジェイソンは渋々彼の頼みを聞き、夜分に車でビリーの家へと向かうのでした。

 

 ビリーが行きたがっていたのは、今は亡き父とよく発掘をしていたという採石場跡地。地層に夢中になるビリーを横目に見ていたジェイソンでしたが、ふと森の奥の泉で、キンバリーが飛び込みをしている姿を見かけ、声をかけます。家が峠の向こうで、よくここへ来ているというキンバリー。時を同じくしてその付近には、家族が厳しくいつも独りで過ごしている少女・トリニー(ベッキー・G/(声)水樹奈々)や、病気がちの母と2人で暮らすアウトロー・ザック(ルディ・リン/(声)鈴木達夫)の姿もありました。ところがその頃ビリーはというと、地質調査をしたいがために、勝手に爆薬をセットし、爆破してしまいます。突然の爆発に、驚いて駆けつける4人。すると地面から現れた地層の中に、彼らは光り輝く5枚のコインを見つけるのでした・・・。

 

 確かに戦隊モノの要素はふんだんに盛り込まれていますが、子供向けと侮るなかれ、そのバックボーンには大人でもグッと来るような、ティーンエイジャー達の成長ドラマがしっかりと描かれています。

 

 突然手に入れたパワーを持てあまし、その使命をもなかなか受け入れられずにいた主人公達が、始めは敬遠していた仲間同士の絆を確かに感じた時に到達する、最強の戦士達としての覚醒に、思わず手に汗握ります。

 

 逆に言うと、メインはあくまでもヒーローとして成長していく過程のストーリーなので、悪者との戦闘シーンはかなり少なめです。その辺り、好みは分かれるかと思いますが、世界を席巻した日本発のヒーローの雄姿を、是非ご覧になってみて下さい。

 

 

【ワンチャン・ポイント】
※エリザベス・バンクス・・・本作では太古の眠りから目覚めた魔女、ルタ・レパルサ役。最近の映画では「ハンガー・ゲーム」シリーズで、ゲーム参加者の抽選を行っていたエフィー役が有名なところですが、他にもラッセル・クロウ演じる主人公が獄中の妻を脱獄させようとする「スリーデイズ」での妻役や、サム・ワーシントン演じる主人公が突如高層ビルの窓枠に立つサスペンス「崖っぷちの男」での女性刑事役が有名なところ。他にも最近ではあの「ピッチ・パーフェクト」にも、解説者役として出演されています。ちなみに「ピッチ・パーフェクト2」では、監督もなさっているそうですね。

 

オススメジャンル&オススメ度・・・<ストレス発散したい>

 

 

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