ある決闘 セントヘレナの掟 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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信仰の脅威と恐怖。人間のあさましさを描き出す西部劇。
 
2017年6月10日公開
監督:キーラン・ダーシー=スミス
出演:ウディ・ハレルソン
リアム・ヘムズワース 他
 
【賛否両論チェック】
賛:信仰をかさに町を牛耳る悪党と、不正を暴こうとするテキサス・レンジャーの、緊迫感溢れる探り合いや、その後訪れる壮絶な闘いの様子に、観ていてハラハラさせられる。“信仰”というものの大きさも、改めて痛感させられる。
否:かなりグロいシーンが多めなので、苦手な人には向かない。
 
ラブシーン・・・少しだけあり
グロシーン・・・かなりあり
アクションシーン・・・少しあり
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも
 
 
 西部劇です。謎の殺人事件が多発する地帯に潜入捜査に入った青年が、因縁を持つ男と再会します。主演はウディ・ハレルソンとリアム・ヘムズワース。
 
 始まりは1866年のセント州ヘレナでした。幼い少年デヴィッドの父・ジェシーは、エイブラハム・ブラント(ウディ・ハレルソン)に決闘を挑みます。決闘はお互いの片腕同士を縛り、ナイフでどちらかが死ぬまで刺し合うという、ヘレナ特有の形式で行われ、結果ジェシーはエイブラハムに破れ、命を落としてしまうのでした。
 
 それから20年が経った現在、成長したデヴィッド・キングストン(リアム・ヘムズワース)は、メキシコとの国境付近の治安を独自に守る“テキサス・レンジャー”として、先住民達との抗争を治めていました。ある日のこと、州知事に呼ばれたデヴィッドは、
「最近国境のリオ・グランデ川の岸に、数十体の惨殺遺体が流れ着くようになった。メキシコのカルデロン将軍の甥も殺害され、姪が行方不明になっている。川の上流にあって、無法者のエイブラハムが牛耳る町、マウント・ハーモンに潜入して、事件の実態を調べてほしい。」
との命を受けます。エイブラハムとの不思議な縁を感じながら、デヴィッドは妻のマリソル(アリシー・ブラガ)に潜入捜査へと出かけることを告げますが、マリソルはいつまでも独りきりにされることに耐えかね、一緒に行くと言って聞きません。やむなくデヴィッドは、マリソルを連れ、故郷を追われた旅半ばの夫婦として、マウント・ハーモンへと足を踏み入れるのでした。
 
 町のゴロツキ達に案内され、“説教師”と呼ばれているエイブラハムの下を訪れる、デヴィッドとマリソル。エイブラハムは歓迎の意を示し、2人に宿泊する小屋を提供します。翌朝、デヴィッドの下を訪れたエイブラハムは、デヴィッドを朝食に誘い、その席で
「この町の保安官をやってもらえないか?」
と提案します。そのつかみどころのない様子に面食らいながらも、デヴィッドはこの提案を受け、保安官を務めることになります。一方でエイブラハムは、デヴィッドの留守中に頻繁にマリソルの下にも、足を運ぶようになっていきます。その後もデヴィッドは、保安官という立場から、謎の惨殺事件の調査を進めていくのでしたが・・・。
 
 “説教師”と呼ばれ、宗教と権力で町を牛耳る男・エイブラハムと、そんな彼と浅からぬ縁を持ち、残虐な事件の真実を暴こうとするテキサス・レンジャーのデヴィッド。2つの孤高な魂が交錯する時、不気味な緊張感が漂います。
 
 そして全てが白日の下に晒された後は、まさに“果たし合い”と呼ぶにふさわしい、壮絶な闘いの火蓋が切って落とされます。描写はかなりグロめなので、注意が必要です。
 
 全体的な展開はかなり静かなので、気をつけないと眠くなってしまうかも知れませんが、男達の命を懸けた戦いの行方を、是非ご注目下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※リアム・ヘムズワース・・・本作では、町に潜入するテキサス・レンジャーのデヴィッド役。あのクリス・ヘムズワースの弟さんで、最近の映画では、何といっても「ハンガー・ゲーム」シリーズでの出演が有名ですが、他にも「エクスペンダブルズ2」や「インデペンデンス・デイ:リサージェンズ」なんかにも出ていらっしゃいますね。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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