ゴールド 金塊の行方 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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メインはサスペンスより人間ドラマ。金塊に魅入られた男達の葛藤。
 
2017年6月1日公開
監督:スティーブン・ギャガン
出演:マシュー・マコノヒー
エドガー・ラミレス
ブライス・ダラス・ハワード 他
 
【賛否両論チェック】
賛:金鉱探しに全てを懸けた主人公の人間ドラマと、そんな彼の人生の先に待つ人間達のあさましさに、思わず考えさせられる。ラストも意外性があってイイ。
否:宣伝のようなサスペンス色はあまりないので、期待を裏切られる感が強い。
 
ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・基本的にはなし
 
 
 1990年代に実際に起きた「Bre-X事件」を基にした作品です。金鉱を掘り当てた探鉱者の成功と没落を描きます。主演はマシュー・マコノヒー。
 
 始まりは1981年のネバダ州・リノでした。主人公のケニー・ウェルス(マシュー・マコノヒー)の父親がCEOを務めていた鉄鋼会社「ワシャー社」の経営は順調。当のケニーも社長室へと呼ばれると、大きな採掘場所の切り盛りを任されるのでした。
 
 しかしそれから7年後の1988年、状況は大きく変わっていました。先代の父親は既に亡くなっており、ワシャー社の経営状態は急激に悪化し、倒産寸前。父親の代は喜んで融資をしてくれていた銀行も、手のひらを返したかのように冷たくなり、ケニーはあえなく融資を断られてしまいます。彼は自宅も既に手放しており、現在は恋人のケイリーン(ブライス・ダラス・ハワード)の家へと転がり込んでいる始末でした。そんなある日の夜、ケニーはインドネシアの山奥の風景を夢に見ます。そこに運命を感じたケニーは、いてもたってもいられなくなり、ケイリーンの時計も含めた家中の貴金属をお金に換えると、有り金をはたいて一路インドネシアへと向かうのでした。
 
 インドネシアに着くと、ケニーは早速著名な地質学者のマイク・アコスタ(エドガー・ラミレス)と接触します。マイクはかつて独自の理論で銅鉱を掘り当てた実績を持っていましたが、現在はその理論は学界から一蹴され、鉄鋼業界からは距離を置かれている存在でした。そんなマイクはケニーの勧誘に、最初こそ渋っていましたが、やがて承諾。マイクはケニーを連れ、山奥の川と向かいます。そこは原住民の人々が、細々と砂金を拾っている川でした。その川を舟で遡り、さらにしばらく歩いた先に、ケニーが夢で見たあの風景が広がっているのでした。
 
 早速採掘に着手するケニーでしたが、事業は困難を極めます。マイクの名の下で、ある程度の資金は集まりましたが、肝心の土壌に含まれる金の含有量は一向に上がりません。しかもその過程で、待遇に不満を訴える作業員達のボイコットや、マラリアの感染によって生死をさまよう等、ケニーを次々と悪夢が襲うのでした。それでもマイクの奔走もあって、作業員達は無事に復帰し、ケニーもマラリアを克服。その直後、待ちに待った含有量の高い金が出始めるのでしたが・・・。
 
 「なぜ170億ドルの金塊が一晩で消えたのか?」
というのが宣伝文句でしたが、実際はサスペンス色はあまりなく、どちらかというと、再起を誓って金鉱発見に全てを懸けた男達の人間ドラマがメインです。
 
 やがて金塊を見つけ、成り上がっていく主人公を待ち受けるのは、景気の良い時だけ寄ってくる投資家達や、都合よく丸め込んで金鉱を奪い取ろうと画策する有力者達。そんな彼らの中でもがくうちに、いつしか忘れつつあった初心を思い出させてくれる、遠い存在となった恋人の想いもまた、人生の機微を思い知らせてくれるようです。
 
 その上で最後にやってくる真実に、ようやく驚かされる、そんなストーリーです。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※コリー・ストール・・・本作では、ケニー達の事業に投資する銀行のブライアン・ウルフ役。最近の映画では、「カフェ・ソサエティ」や「ダーク・プレイス」、「ブラック・スキャンダル」や「グッド・ライ いちばん優しい嘘」等にも出演されていますが、やはり1番有名なのは「アントマン」での敵役でしょうか。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>
 
 
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