こどもつかい | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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子供の怨みの恐怖。その背後に潜む、恐るべき真実とは。
 
2017年6月17日公開
監督:清水崇
出演:滝沢秀明・有岡大貴・門脇麦 他
 
【賛否両論チェック】
賛:事件に関わった子供達の哀しい怨念の数々に、恐ろしくも考えさせられる。急に驚かせるシーンはほとんどないので、ホラーが苦手でも観られないことはなさそう。
否:主人公達の巻き込まれ方は、やや無理があるか。ストーリーもかなり強引で、ツッコミどころも多い。
 
ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・あり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・雰囲気はメチャメチャ怖いかも
 
 
 ホラー映画です。行方不明になった子供達の周囲で、怨みを買った大人達が不審な死を遂げていきます。主演は滝沢秀明さん。
 
 とある団地の一室。母親から虐待を受けている、1人の女の子の姿がありました。母親は娘をベランダに閉じ込め、その泣き声に
「うるさい!!」
と怒鳴っていましたが、ふと娘の声が止んだことを不審に思い、そっとベランダを覗きます。すると娘の姿は、跡形もなく消えてしまっているのでした。慌てた母親は、近所の住人達を巻き込んで大騒ぎをしますが、その後近所の住人達が部屋を覗くと、女の子はいつの間にか戻ってきていました。ホッとした母親は、住人達が帰った後、再び娘に詰め寄ろうとしますが、そこへ突然、謎の男〝こどもつかい(滝沢秀明)”が現れます。こどもつかいが笛を吹くと、不気味な表情の子供達がどこからともなく現れ、母親は悲鳴を上げます。そして3日後、母親は遺体となって発見されるのでした。
 
 数日後、新人の新聞記者・江崎駿也(有岡大貴)は、先輩の記者と共に、団地の近くに住む女子高生達に事件の話を聞いていました。女子高生達いわく今回の事件は、〝行方不明になった子供が帰って来ると、3日後に近くの大人が不審な死を遂げる”という、「トミーの呪い」と呼ばれるものだとのこと。そんな女子高生達の話を、先輩記者は真面目に聞かずに帰ってしまいますが、駿也はその中の1人から、事件発覚時の詳しい状況を聞くことに成功します。実はその女子高生は事件の第一発見者で、隣室から聞こえる奇妙な物音に気がつき、ベランダの壁越しに隣室を覗くと、不気味な唄を口ずさみ続けている女の子と、その傍らで息絶えている母親を見つけたとのことでした。
 
 ところ変わって、駿也の恋人で同棲中の原田尚美(門脇麦)。保育士である彼女はある朝、園児の1人・笠原蓮(中野遥斗)に腕に、無数のアザがあるのを見つけてしまいます。自身も幼い頃に虐待された過去を持つ尚美は、思わず取り乱してしまいますが、蓮を放っておけないと感じ、夕方蓮を連れて笠原家を訪問するのでした。しかしあいにく家の中から反応はなく、尚美は
「じゃあ・・・今は私が蓮君のお母さんになる。」
と約束すると、蓮を自宅へと連れて帰ります。最初は戸惑っていた駿也もすぐに打ち解け、3人はまるで本当の家族のような、束の間の時間を満喫するのでした。
 
 しかし翌日、事態は急変。蓮の母親が自宅で死んでいるのが発見されたのでした。保育園からの連絡を受け、蓮は施設へと預けられることになりますが、尚美と約束をしていた蓮は激しく嫌がり、尚美を睨みつけます。こうして尚美は、思わぬ形で子供の怨みを買ってしまうのでしたが、やがてそのことが引き金となり、彼女の下にも〝こどもつかい”が現れることになろうとは、この時はまだ予想だにしていませんでした・・・。
 
 大人を怨む子供を導き操り、その大人を3日後に殺すという“こどもつかい”。ひょんなことからその標的となってしまった尚美達が、その元凶を辿っていった先にあるおぞましい真実に、思わず身震いがしそうです。
 
 そしてその物語の端々で描かれるのは、愛情を受けられなかった子供達の哀しい姿でもあります。社会問題とも併せて、改めて考えさせられる内容も含まれているのが印象に残ります。
 
 ホラーが苦手でも観られないことはなさそうですので、気になった方は是非チェックしてみて下さい。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※尾上寛之さん・・・本作では、有岡大貴さん演じる駿也の先輩・近藤役。最近の映画では、神木隆之介さん主演の「3月のライオン」に、主人公・桐山零の先輩・松本役で出演していらっしゃいます。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
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