夜に生きる | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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単調なストーリーに光る、己を信じて生きていくことの儚さ。

 

2017年5月20日公開
監督:ベン・アフレック
主演:ベン・アフレック
エル・ファニング
ゾーイ・サルダナ 他

 

【賛否両論チェック】
賛:混乱の時代の中で、自分の信念を貫こうと奔走する主人公の硬派な姿に、人生の儚さを見るよう。
否:展開はただストーリーを追うだけの単調なものなので、興味がないと眠くなってしまいそう。

 

ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・かなりあり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも

 

 

 ベン・アフレック監督主演作品です。自分の信念に従って生きる、アウトローの姿を描きます。

 

 主人公のジョー・コフリン(ベン・アフレック)は、第二次大戦下フランスでドイツ軍と戦っていました。戦後は治安の悪いボストンで、ゴロツキ仲間のディオン・パウロの2人とつるみ、強盗を重ねる日々でした。そんなある日、彼らは地元の有力なギャング、アルバート・ホワイトの賭博場を襲うという、思いきった犯行に出ます。彼らを手引きしたのは、ホワイトの恋人でもあるエマ・グールド(シエナ・ミラー)。強盗は成功しますが、その事件がきっかけで恋に落ちたジョーとエマは、その後も密かに逢瀬を重ねます。そんな2人がディナーを楽しんでいた時、テーブルへ1人の老紳士がやって来ます。紳士の正体は、ジョーの父親で警視正のトム(ブレンダン・グリーソン)。トムはエマに対し、悪気なく横柄な物言いをしてしまい、エマは食事後、怒って去っていってしまうのでした。

 

 一方ジョーの下へは、すぐにホワイトがやって来ますが、ホワイトはジョーの大胆さを買い、
「私の仕事を引き受けないか?」
と誘ってきます。折しも時は禁酒法時代。ラム酒の利権を巡り、ホワイトはイタリアンマフィアのマソ・ペスカトーレとの抗争の真っ只中にあり、“兵隊”を探しているところなのでした。あいにくこの誘いを反故にしたジョーでしたが、そんな彼は今度はペスカトーレからも呼び出されると、
「エマとの関係をホワイトにバラす。」
と脅され、ホワイトを暗殺するよう迫られます。するとジョーは、
「俺は誰にも従わない。バラすなら好きにしろ。」
と言い放つと、その場を立ち去ってしまうのでした。

 

 さすがに身の危険を感じ始めたジョーは、エマと逃亡する計画を練り、その資金のために、ディオン達と最後の強盗を行います。ところがその最中、急に車の調子が悪くなってしまい、彼らはパトカーに激しく追われることに。途中で車を乗り替え、ディオン達とは分かれて逃走を続けるジョーでしたが、林の中でパトカーと激しくクラッシュしてしまうのでした。それでもなんとか逃げ延びたジョーは、エマの待つホワイトのパーティー会場へ向かいます。ところがそこで待っていたのは、エマの裏切りでした。エマは連れていかれてしまい、ジョーはホワイトの手下達に痛めつけられてしまいます。裏口から車に乗せられそうになるジョーでしたが、そこではトムが率いる警官隊が待ち構えていたため、ホワイト達はやむなくジョーを放り出し、去っていくのでした。すると今度は、同僚を殺されて憤る警官達によって、ジョーは半殺しにされてしまいます。その後彼は投獄され、その下にはエマの死も伝えられるのでした・・・。

 

 戦後の混乱期にあって、自らの信念でアウトローを貫き、やがて成功を収めていく主人公の姿が、ニヒルに描かれていくのが印象的です。

 

 そして後半では、どこからか徐々に道を違えてしまった主人公が、傷ついた1人の少女との出逢いから、また己の信じる道を歩み始める様に、生きていくことの厳しさと儚さを垣間見るようです。

 

 ただ悪く言うと、単純にストーリーを追うだけの展開で、非常に淡々と進んでいくので、特に感慨もなく眠くなってしまうかも知れません。

 

 良くも悪くも、結構重厚な作品ですので、気になった方は是非。

 

 

【ワンチャン・ポイント】
※ゾーイ・サルダナ・・・本作では、後にジョーの妻となるグラシエラ役。最近の映画では、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズでのガモーラ役を始め、「アバター」「コロンビアーナ」でのヒロイン役や、「スター・トレック」シリーズでの乗組員役、「ファーナス 訣別の朝」での主人公の元カノ役等、話題作に多数出演していらっしゃいます。

 

オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>

 

 

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