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不思議で静かで難しい。異色すぎるSFムービー。

 

2017年5月19日公開
監督:ドゥニ・ビルヌーブ
出演:エイミー・アダムス
ジェレミー・レナー 他

 

【賛否両論チェック】
賛:飛来した異星人の目的や、主人公達が辿る運命等、散りばめられた謎の数々が思わぬ形で結実していく様が、哲学的で考えさせられる。
否:展開は極めて静かで、かつ内容も難解なので、気をつけていないと眠くなってしまいそう。「これじゃない」感もかなりありそう。

 

ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・雰囲気は少しだけ怖いかも

 

 

 小説の実写映画化です。娘を失った言語学者が、突如出現した巨大な飛行物体との接触を試みます。主演はエイミー・アダムス。

 

 言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は、悲しみのどん底にいました。それは父親がいない中で、共に歩んできた愛娘を、病気で失ってしまったからでした。そんなある日のこと。いつものように大学へと出勤してきたルイーズは、受講生が全然いないことを不思議に思いながらも、講義を始めます。しかし学生達の携帯電話は鳴りやまず、学生の1人から、
「すみません、ニュースをつけてもらえませんか?」
と言われます。ところが何か大きな事件かと思い、テレビをつけたルイーズは唖然。それは“謎の巨大な飛行物体着陸”という、前代未聞のニュースでした。

 

 その巨大な物体は、世界各地の12ヶ所に出現し、着陸したまま沈黙を保っていました。各国の機関が対応に負われる中、ルイーズの下にも軍からウィバー大佐(フォレスト・ウィテカー)がやって来ると、
「飛行物体内部にいる生命体の言語を、解析してほしい。」
と、謎めいた“彼ら”の言葉らしき音声を聞かせます。
「これだけでは何も分からない。」
と、現場への同行を主張するルイーズ。始めは固辞していたウィバーでしたが、その後も事態は遅々として進まず、やむなく彼女を連れ、着陸現場へと向かいます。ルイーズはそのヘリの中で、物理学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)と出逢うのでした。

 

 その物体の中に入れるのは、18時間おきに2時間だけ。到着後、初めてその“セッション”へと向かったルイーズ達は、重力が反転する不思議な乗り込み口に早速驚かされます。その奥にいたのは、後に“ヘプタポット”と名付けられる、7本足の生物でした。かくしてルイーズ達は、ヘプタポットと対話をするために、彼らの言語を理解しようと奮闘することになりますが、同時にルイーズは、死んだ娘の夢を頻繁に見るようになるのでした・・・。

 

 一言でいうなら、「すごく難しいSF映画」といった感じでしょうか(笑)。謎の異星人“ヘプタポット”の目的や、人類との関連性、そして悲しい過去を持つヒロインの未来等々、非常に科学的かつ哲学的な内容が描かれるので、結構難解です。あまり言うとネタバレになってしまいますので、詳しくは実際にお確かめ下さい。

 

 一方で、SF映画にしてはアクションシーン等もなく、かなり静かな印象なので、
「もっと違うものを期待していた・・・」
とガッカリする方もいるかも知れません。そして下手をすると、思わず眠くなってしまうかも知れません(笑)。

 

 何はともあれ、観終わった後に誰かと議論したくなるような、そんな作品です。

 

 

【ワンチャン・ポイント】
※ジェレミー・レナー・・・本作では、物理学者のイアン・ドネリー役。「アベンジャーズ」シリーズでのホークアイ役や、「ミッション・インポッシブル」シリーズでのウィリアム役で有名な方ですが、最近の映画では「ボーン・レガシー」での主演や、強盗に走る青年達を描いた「ザ・タウン」、FBIのおとり捜査を描いた実話「アメリカン・ハッスル」等にも出演していらっしゃいます。

 

オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>

 

 

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